英名:Turmeric
学名：Curcuma longa（クルクマ・ロンガ）
和名：ウコン（鬱金）
科名：ショウガ科
種類：多年草
草丈：約1m
原産地：インド、熱帯アジア

和名を「ウコン」と言い、秋に白い花を咲かせる多年草です。ターメリックの名前はラテン語の「テラ・メェリタ（素晴らしい大地）」に由来しています。ハーブ療法では根茎を利用します。インドでは紀元前から薬効が知られてきたハーブで、アーユルヴェーダにも使用されています。ターメリックの粉で染めた布は高貴で神聖なものとされ、皇帝の衣服や高僧の袈裟などに使われました。 ヒンドゥー教では邪悪な力を寄せ付けない魔力があると信じられた事から、お守りや儀式にはターメリックで染めた衣類を着る習慣があります。結婚式では新郎新婦にターメリックの粉を塗ってお祝いを行います。カレーの材料としても欠かせない重要な香辛料で、アジアでは様々なレシピに加えられています。日本のたくわんもターメリックで色付けされています。
優れた解毒作用があり、肝機能を高めることからお酒が好きな方に注目のハーブです。肝臓保護を目的にパウダー状のターメリックをカプセルにしたサプリメントも市販されています。鮮やかな黄色はクルクミンという色素で、この成分が胆汁の分解を促進することが現代医学でも認められています。日本では室町時代以前に薬用として伝わり、その後に琉球（現在の沖縄）で栽培されました。沖縄ではターメリックのお茶は「うっちん茶」として飲まれています。皮膚に対してはクルクミン成分がシミや老化の原因となる活性酸素を抑えるのに役立つ事から、石鹸やフェイシャルパックに利用されます。アロマクラフトの石鹸、キャンドル、バスソルトの色付けにも使われます。ハーブ染めにすると、媒体によって鮮やかな黄色〜赤〜茶褐色までさまざまに染め分けられます。

《ターメリック》ドライハーブのプロフィール

ハーブの使用部位：根茎

禁忌：胃の弱い方、肝臓、胆道の病気の方は使用を避けます。妊娠中は使用を避けます。1日の摂取量は3g程度とします。

ハーブの成分：クルクミン、精油（ターメロン）、鉄、食物繊維、カリウム

一般的なハーブに期待される作用：消化促進、ホルモンバランス調整、肝臓強化

ハーブティーブレンド：ローズ、ダンデライオン、ルイボス、マテ、ネトル、ジャーマンカモミール、ワイルドストロベリー

ハーブティーの浸出時間：3分

ハーブティーの味：軽い苦味とスパイス風味の味わい

 

《ターメリック》ドライハーブの使い方

◆体内浄化、肝臓のデトックスに
　シングルもしくはブレンドハーブティーにして飲みます。

◆便秘に
　ローズヒップとブレンドしてハーブティーにします。

◆MP石鹸の色付けに
　MPソープに加えると赤オレンジ色になります。

◆CP石鹸の色付けに
　CPソープに加えると赤褐色になります。

◆みつろうキャンドルに
　精製みつろうのキャンドルの色付け（イエロー）になります。

◆エキゾチック料理に
　カレー、アジアン風焼き鳥、ターメリックライスなどに利用します。

◆ハーブ染めに
　ハンカチやTシャツの染料にします。

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