乳香(にゅうこう)と没薬(もつやく)はキリストが生まれた時に東方の三博士(三賢者)が黄金とともに幼子イエスに捧げた贈り物です。乳香と没薬はどちらもアロマテラピーと深い関わりのある樹脂香料です。乳香からはフランキンセンス精油が、没薬からはミルラ精油がそれぞれ抽出されます。この2つは古代では大変貴重な香料として、王族や宗教者たちの間で使われてきました。
日本ではあまり知られていませんが、ヨーロッパでは東方の三博士は切手のモチーフになるなどして今も親しまれています。博士(賢者)とは、マギと呼ばれる天文学者、ゾロアスター教の神官メイジャの説があります。3人が恭しく捧げ持っているのが乳香、没薬、黄金です。
三博士の名前は次のように伝えられています。
■メルキオール :黄金。王権の象徴、青年の姿をした賢者
■バルタザール :乳香。予言と神性の象徴、壮年の姿をした賢者
■カスパール :没薬。治癒と復活の象徴、老人の姿をした賢者
画:Wikipedia
《乳香と没薬》の使い方
・お香として使う方法
香炉で燃やすか、灰皿などの上で直接火をつけて煙から出る香りを楽しみます。
・ポプリとして使う方法:ドライの葉、木、花、根などと一緒にポプリにしたり、乳香と没薬に
精油を染み込ませ樹脂のポプリとして楽しみます。
・お守り、おまじないとして使う方法:小さな布袋に入れてお守りやおまじないにします。
・アロマクラフトとして使う方法:そのまま、あるいはミルで粉砕して蜜蝋キャンドルの材料に。
手作りインセンスの材料にも利用出来ます。
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