|
精油とハーブのプロフィール事典《ラベンダー・トゥルー True Lavender》
![]() 英名:True Lavender、English Lavender ![]() 地中海沿岸が原産の薄紫色の花を咲かせる常緑低木です。種類の多いラベンダー植物ですが、アロマテラピーやハーブセラピーで用いられるのは主にイングリッシュラベンダー(コモン・ラベンダーやトゥルー・ラベンダー)です。ラベンダーの歴史は2500年以上に渡り、紀元50〜70年頃のギリシャの医師、植物学者のペダニウス・ディオスコリデスがラベンダーの効能について最初の記録とされるものを残しました。ディオスコリデスは地中海周辺から薬用植物を採集し「マテリア・メディカ(De Materia Medica)」と題した5巻の著書の中で、それらの植物の使い方を記しました。古代ローマの博物学者、プリニウス(西暦23年〜79年)は、ラベンダーを使った薬草製剤の効能に月経障害、胃の不調、腎臓障害、黄疸、虫刺されなどを挙げています。学名の語源は「洗う(lavo、lavare)」に由来し、その名のように古代ローマ時代の沐浴に使われてきました。ティーは美しい青紫色のお茶ですが単体で飲むよりもブレンドした方が飲みやすくなります。気持ちの苛立ちや、憂鬱な気分をなだめ、安眠やリラックスを促します。ドライのラベンダーはお菓子作りやハーブビネガーに利用出来ます。香りが良いため、入浴剤やポプリ、サシェなどのハーブクラフトにも使用頻度の高いハーブです。乾燥ラベンダーの束は「ラベンダーバンドル」と呼ばれ、トイレや寝室に置くと良い芳香を放ってくれます。精油は花の先端部分(花穂=かすい)から抽出され、アロマセラピーでは最もポピュラーな香りです。穏やかな作用で使用頻度が高く、万能薬として重宝された歴史を持ちます。ラベンダー精油には優れたリラクセーション作用があることで広く親しまれています。日本人にとってはアロマテラピーやポプリの印象のあるラベンダーの香りですが、西洋人にとってのラベンダーの香りは「おばあちゃんのエプロン」を連想させる馴染み深く懐かしい印象のものだそうです。ラベンダー精油には傷を癒し、傷跡を目立たなくさせる瘢痕形成作用があります。最初に「アロマテラピー」の言葉を創ったフランスの化学者ルネ・モーリス・ガットフォセが実験中に火傷を負った際、ラベンダー精油を塗布したのは有名なエピソードです。傷や虫刺されにも役立つ精油で細胞の成長を促進する事からスキンケア、ヘアケアにもよく使用されます。その他にも石けんや香水の香りづけとしても利用されています。
一般的な精油に期待される作用:鎮静、鎮痛、鎮痙、抗炎症、抗菌、抗真菌、瘢痕形成、癒傷、デオドラント、うっ滞除去、神経緩和、抗うつ、抗ウイルス、血圧降下、催眠、消毒 心への作用:心を落ち着かせ緊張を和らげます。ラベンダーの香りは中枢神経に作用し、神経の疲労、パニック、落ち込み、情緒不安定、怒りなどを緩和します。追いつめられてイライラしている時など焦りの気持を鎮めます。安らかな眠りを誘うためにも。 ヒーリングの作用:エネルギーが張りつめたような状態、ゆとりを失ってしまっている時、感情的な怯えなどをサポートします。「〜すべき」と強迫観念的に感じる時、がんばり過ぎ、根の詰め過ぎで余裕をなくしている時にも役立ちます。ラベンダー精油は数ある精油のなかでも最も頼りになり、最も身近で安心できる良き友人として、いつもそばに置いておけるものです。その他にも、ラベンダーの香りは普段の暮らしのなかにあるささやかな幸せや喜びに気づかせてくれます。 キーワード:サポート、安心、洗浄 相性の良い精油:柑橘系、イランイラン、マジョラム、ローズマリー、ローズ、ゼラニウム、ネロリ、ベチバー、フランキンセンス、ローズウッド 禁忌:妊娠初期には使用を避けます。抗うつ作用がありますが、うつ気味の時に使用するとかえって気分が下がる事があるため注意します。安眠のためには低濃度で使用します。
◆眠れない、ストレスから来る緊張感に ◆緊張から来る頭痛、肩こりに ◆軽いめまい、気つけに ◆ストレスから来る胃痛に ◆心臓の強壮、動悸に ◆軽い火傷、虫刺され、傷に ◆月経前緊張症、生理痛に ◆スキンケア、ヘアケアに ◆日焼けの肌に
ハーブの使用部位:花穂 ハーブの成分:精油、タンニン、フラボノイド 一般的なハーブに期待される作用:鎮静、鎮痙、抗菌、解熱、神経緩和、弛緩 禁忌:妊娠中の大量摂取は避けます。ハーブクラフト用として販売されているラベンダーは食品ではありません。 ハーブティーブレンド:花系、ハーブ系と合います。エルダーフラワー、ローズマリー、カモマイルジャーマン、ローズ、マロウ、リンデン、オレンジピール、ヒース、レモンバーム ハーブティーの抽出時間:3分 ハーブティーの味:ラベンダーの芳香漂う花茶の味わい ※通常はブレンドして飲みます
◆安眠、神経の鎮静、リラックスタイムに ◆スキンケアに ◆石けん作りに ◆冷え症、神経の緩和、自律神経の不調時に ◆ポプリ、サシェ、ハーブキャンドルに ◆虫刺されに
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
2012-2025 Copyright (C) Holistic Aroma Academy, all rights reserved.
|