コスメティクス基材(化粧品原料)
ミセス・ヒロコ・アロマショップにはアロマ化粧品、ナチュラル化粧品を手作りするためのアロマテラピー基材やコスメ基材(化粧品原料)が揃っています。ナチュラルライフの実践で、アロマセラピーの楽しみが広がります。
コスメ基材とは?
コスメ基材とはアロマクラフト化粧品を手作りするための材料です。基材(ベース)として精油を希釈するためにも使用されます。主に水分ベース、油分ベース、粉基材、クリームやジェル基材などに分類されます。
水分ベース:水(精製水、蒸留水、ミネラルウォーター)、アロマウォーター、ハーブ浸出液など
油分ベース:植物油(各種キャリアオイル、浸出油など)
粉基材:クレイ(粘土)、タルク、コーンスターチ、重層、クエン酸など
ジェル・クリーム基材:アロエベラジェル、クレイジェル、クリームベース、ローションベースなど
洗浄ベース:クレンジングベース、シャンプーベース、コンディショナーベースなど
石けんベース:石けんのもと、MPソープベース、カスティリアソープベースなど
乳化基材:ポリソルベート(液体乳化剤)、乳化ワックスなど
植物バター:シアバター、ココアバター、マンゴバターなど
ロウ類:蜜蝋(精製、未精製)、キャンデリラロウ、カルナウバロウなど
その他:エタノール(アルコール)、グリセリンなど
さらに添加基材としてビタミンE、レシチン、ビタミンCリポソームなどがあります。保存剤としてはグレープフルーツ種子エキス(GSE)や酸化防止剤としてローズマリー抽出物(ROE)などがあります。これらは品質の劣化を防いだり、手作りコスメのグレードを上げるのに役立ちます。
ドラッグストア、スーパー、酒屋さんなどでも購入できるアロマ基材
近くのお店にもアロマセラピー基材、コスメ基材として、アロマ専用ショップ以外でなくても購入できる基材がいっぱいあります。案外、身近なものがアロマコスメ基材・材料になるものです。 例を挙げますと‥
はちみつ |
保湿や抗菌の作用があります。手作り石鹸、バスボム、パックに。普通のハチミツ以外に抗菌作用の高いマヌカハニーも基材になります。 |
天然塩 |
発汗作用で身体を温め、浸透圧作用で身体の老廃物を排出させます。バスソルト、歯磨きなどに。海塩などのミネラル分を含んだ天然塩が適しています。 |
たまご |
パックの乳化剤、へナペーストに入れて髪の栄養に。 |
スキムミルク |
お肌をなめらかに。手作り石鹸、バスフィズ、パックに。 |
ヨーグルト |
色白効果や抗酸化作用があると言われています。パックに。 |
コーンスターチ |
お肌をさらさらに保ちます。フットパウダーに。 |
重曹 |
バスボムの材料に。アロマクレンザーなどのお掃除用にも。 |
クエン酸 |
バスボムの材料に。重曹と一緒にお掃除用に。 |
砂糖 |
シュガースクラブやシュガーバスに。肌がしっとりします。甜菜糖、和三盆、グラニュー糖など。 |
オートミール |
ミルなどで粉砕し、パックに入れてゴマージュ(スクラブ)に。 |
昆布粉 |
バスソルト、フットスクラブなどに入れて、タラソテラピー風。 |
精製水 |
スプレー、ローション作りに。ドラッグストアのコンタクトレンズコーナーなどに置いてあります。 |
ミネラルウォーター |
スプレー、ローション作りに。アロマテラピーに使うならば、外国産の硬水よりも国産の「軟水」の方が向いています。 |
エタノール |
無水エタノールと消毒用エタノールがあり、どちらもドラッグストアなどで購入出来ます。スプレー作りなどで精油を水分に溶解させたり、天然香水に使用するならば無水エタノールを選びます。瓶や容器類の消毒には消毒エタノールが適しています。 |
ウォッカ |
エタノールの代用として、スプレーやローションに。その他にもマウスウォッシュ、ハーブチンキなどに利用出来ます。スピリタスウォッカという無水エタノールに近いアルコール度数が96%のものもあります。 |
グリセリン |
石油由来と植物由来があります。薬局でも購入出来、保湿作用があるためローションなどに使用されます。コスメ基材にするなら植物性グリセリンの方がおススメです。ローションなどの保湿に。食用グリセリンはマウスウォッシュの甘味付けやハーブチンクチャーに利用できます。 |
★ミセス・ヒロコ監修 アロマクラフトレシピ村のご案内★
当ショップサイトのオーナー(ホリスティックアロマアカデミー代表)によるアロマクラフトのレシピ集blogをご覧ください。認定アロマクラフト・インストラクターコースのご受講生やクラフト賞のレシピも掲載しています!
手作りコスメにチャレンジ!
当ショップにはアロマが好きで手作りするのが大好きな方、ナチュラル派にぴったりなコスメティクス基材がたくさん揃っています。自分のお肌にぴったり合ったアロマのお化粧品を作ってみましょう。手作りのイイところは何と言っても自分の好みに合わせて作ることが出来るところです。市販の化粧品では望めない自分の好きな精油レシピでブレンド出来るうえに、基材も自由自在です。ほんのひと手間かけるだけなので案外簡単で経済性にも優れています。例えばプリメイドのクリームベースに精油を混ぜるだけで基本のフェイシャルクリームが簡単に出来上がります。各基材には「簡単コスメレシピ」を掲載していますのでお好みで精油などをアレンジしてお使いください。
何が入っているか分かって安心!
手作りコスメは何を入れたのかが分かるため、過去に市販の化粧品で肌トラブルを起こした方も原料を自分の目で確認しながら使うことが出来て安心でる。当ショップでは基材も出来るだけ自然素材を活用するよう配慮しています。しかし、すべての製品が天然素材であるとは限りませんのでご注意ください。内容に明記してありますが人工的な保存剤などが加えられているものもあります。そしてまた植物由来イコール必ずしも安心、安全ではありません。人によっては植物でもアレルギーを起こすことがあります。植物由来であっても人工的な工程を経ているもあります。過去に肌トラブルを起こしたことのある方、敏感肌、アトピー肌、アレルギーをお持ちの方はぜひとも「パッチテスト」を行ってからご使用ください。
パッチテストの方法
対象物を上腕の内側などに少量塗り、そのまま放置して24時間〜48時間様子を見ます。赤くなったり、かゆみ、かぶれなどが起こるようでしたらすぐに大量の水で洗い流し、使用は中止してください。
手作りコスメの注意事項
安全なコスメティクス作りのために大切ないくつかの注意事項があります。 以下をお守りになったうえで安全なコスメティクス作りをしてください。
- 作業しやすい安全な場所を確保しておきます。火を使う場合には近くに燃えるもののないように、作業台の上なども片づけしておきます。
- 作業前に手指をきれいに石けんで洗います。石けん、ハンドソープなどで手指を丁寧に洗いましょう。
- 使用する容器、道具は煮沸消毒するか消毒用アルコールで消毒します。煮沸出来る形状や材質のものは煮沸し、ポリ容器などは消毒用アルコールで消毒します。もしくは精製水に2%濃度のGSE水(グレープシードエクストラクト水)を作って、そこに容器を浸します。(*目安は精製水250mlに対してGSE小さじ1)
- 湯煎、火などを扱う際には火傷やけがに注意し、お子さんと一緒に作る時は必ず側についていてください。石けん作りに苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を使う場合には劇物につき、くれぐれもご注意ください。苛性ソーダは薬局で購入の際に必要書類への記入と印鑑が必要です。化学変化で高温になることがあるため、取り扱う上でゴーグルや作業手袋、長袖着衣などが必要です。
- 材料の計量は正しく行います。
大さじ小さじはすりきりの状態で量ります。
大さじ1杯=15ml
小さじ1杯=5ml
小さじ2分の1杯=2、5ml
ミクロスパーテル1杯(耳かき)=0.05ml(少し盛り上がった状態で)
- 精油の希釈濃度を守ってください。
通常ボディ使いでの精油の希釈濃度は1%〜2,5%ですが、フェイシャルの場合はさらに低濃度にして、0,5%〜1%の希釈でお使いください。何種類もの精油を少ない分量の基材に加えたい場合には、あらかじめ精油をブレンドしたものを希釈濃度に応じて滴下します。
精油1滴=0.05ml(スポイトで計ったものも同じで計算します)
*メーカーや器具によって誤差があることもあります。
- 手作りしたものは薬事法上販売することが出来ません。
個人や家庭で手作りしたものは個人使用でお使いになるか、プレゼントする場合には使用した材料や作製日をラベルなどに明記して貼り、使用期限、使用方法を相手によく伝えた上で渡すようにしましょう。
- 手作りコスメの仕上がり具合は季節、温度、湿度、原料などの状態によって変化します。夏と冬とでは同じ材料、同じ計量でも出来上がりの感じが変わってくることがあります。 使用材料メーカーによっても異なります。その時々でアレンジをしながら作ってみましょう。
- 使用期限はあくまでも「目安」とお考えください。
手作りコスメの使用期限は水分ベースやクリームベースで約2週間、オイルベースで約1ヶ月です。しかし、これらはあくまでも目安です。使用期限内であっても保存状態が悪ければ劣化が起こります。お使いになる時に目と鼻と手触りで確かめ、異常があれば中身を処分してください。
- 保存は容器に入れて冷蔵庫もしくは冷暗所に置き、少量ずつ手作りします。
手作りしたコスメの保存はガラス容器やポリ容器などに入れてしっかりと蓋を閉め、直射日光の当たらない、高温多湿にならない場所に置きます。季節、温度によっては冷蔵庫に入れた方がよい場合もあります。いっぺんにたくさん作らずに1〜2週間で使いきる分量をその都度作るようにします。
*当ショップでご案内している「保存期間」は製品ごとに適切に保管された状態での平均的な期間です。お客様のお手元に渡ってから保存できる期間は、保存状態や開け閉めの頻度、使用状況によっても異なりますので、あくまでも目安になります。
- 手作りコスメを作る際にはどんなに清潔に保っても空気中や手指についた雑菌などが混入します。天然酸化防止剤ROE(ローズマリー・エキストラクト)や天然保存剤GSE(グレープフルーツシード・エキストラクト)などを必要に応じて加えると保存期間が長くなり、カビ、バクテリアなどの繁殖が抑えられます。
アロマクラフト教室を開いてみませんか?
アロマセラピーの資格を取得したらアロマクラフト講座という形にして、カルチャーセンター、自宅サロン、癒しのイベントなどの講師としてご活躍なさってみてはいかがでしょうか。医薬品・医療機器等法の観点から化粧品に分類されるアロマクラフトの出来上がり品を売ることは出来ないのですがアロマクラフト教室ならば手作りのクリームやローション、石鹸作りが開催出来ます。基材にはそれぞれ★アロマクラフト★☆プリメイド☆☆湯せん☆☆お鍋☆★手作りコスメプラスα★のマークを入れてみました。ご参考になさってください。
★アロマクラフト★ |
アロマクラフト講座を開く時のメイン基材になります。 |
☆プリメイド☆ |
このままでも、精油を加えても、すぐに使える便利基材。 |
☆湯せん☆ |
固形基材でコスメにするのに湯せんが必要です。 |
☆お鍋☆ |
固形基材でコスメにするのにお鍋を火にかけるのが必要です。 |
★手作りコスメぷらすα★ |
手作りコスメにプラスして仕上がりをアップグレードさせます。 |
*湯せんについて*
みつろうやココアバターなどの固形の基材は湯せんが必要です。キャリアオイルなどを加えて、湯せんで溶かします。専用のエッセンシャルオイルウォーマーを使うと、固形の基材を手軽に溶かすことが出来ます。レンジで作ることが出来るものもあるため、短い秒数から基材の溶ける程度を観察しながら作ってみてください。電熱式のホットプレートや、グリルパンなどを上手に利用しても湯せんが出来ます。ただし、この場合、本来の用途(お料理)とは異なるため、くれぐれも火傷に注意してください。加熱する際の容器は耐熱性のガラス容器やビーカーなどを使います。湯せんの容器をつかむ時には高温になっているため、ミトンを使用して素手でつかまないようにしましょう。熱を加えるアロマクラフトで大切なことは「精油を加えるタイミングは、湯せんや火からおろしたて粗熱が取れた後」です。せっかくの香りが加熱で飛んでしまわないように!