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キャンドルの効用
『電気を消してみる』ことで キャンドルの灯りを楽しむためには電気、特に蛍光灯の灯りはオフにしておきましょう。 間接照明のようなやわらかい灯りのなかで、キャンドルを灯してみるのは「今日一日のスイッチをオフにする」というリラックスモードへの切り替えにもなります。電気を消してみることで、ごく当たり前にいつも見えていたものが意識の中から消え去ることで、より深い意識が呼び覚まされてゆく感覚があります。それは、自分の内側だったり、五感の感覚だったり、あるいは地球環境への思いだったり。人それぞれに、『電気を消してみる』という、ただそれだけの事が、何かを発見するきっかけになるのかもしれません。 『マイナスイオン』の発生 キャンドルの燃焼によってマイナスイオンが発生します。マイナスイオンは、滝や噴水の近くに行くと大量に発生しており、人を心地よくさせてくれます。電磁波などから発生するプラスイオンに囲まれている私たちは、時折こうしたマイナスイオンのある環境を意識してみるとよいのでしょう。 キャンドルで『臭い消し』 キャンドルに消臭作用があるのは有名です。臭いのモトを燃やしてくれるため、臭いが気になる場所でキャンドルを灯してみましょう。お掃除した後にキャンドルを灯せば、さらにキレイな空間になります。 『お部屋が広く』感じられる キャンドルを灯すことによって、陰影が強調され、ムードも上がり、お部屋が広く見える効果があります。キャンドルの灯りはひとつよりは二つ、三つ、と数が増える方が、空間に奥行きをあたえてくれます。嬉しいことにキャンドルの灯りによって人のお顔も美しく見えるそう。ロマンチックなお食事やお酒の場にキャンドルがあるのもこうした理由があるのかもしれません。 『成長する』キャンドル キャンドルが溶けてゆく様子は『成長する』と表現するそうです。だんだん溶けて小さく縮んでゆくのは、キャンドルが『成長する』のだとキャンドルの世界では捉えられています。 溶けて減ってゆくのに、それは(成長)である‥なんだか人の一生時間をあらわしているようで、なかなかに意味深いですね。 『キャンドルの天使』にお願い 欧米では、昔からキャンドルには願いをかなえる小さな天使が宿ると言われているそうです。 日本にも小川未明さんの書いた「赤いろうそくと人魚」のお話がありました。人魚の描いた赤い模様の蝋燭には、海難を避ける不思議なご利益があったそう。キャンドルの灯りに込める「お祈り」や「お願い」の気持ちは、世界中共通のものなのかもしれません。 『心とスピリットを浄化』する キャンドルは古今東西の文化のなかで、さまざまな宗教行事、祈り、鎮魂、あるいは神聖な誓いの目的に使われてきました。もともとは松明に獣脂やロウを塗ったものから始まったキャンドルの歴史ですが、古代文明の中では、炎が魔を祓い、魂の浄化を行うという目的で使用されてきたそうです。現代の私たちも、日常のリセットとして『心とスピリットを浄化する』目的で、祈りや決心の際に使ってみるのもよいでしょう。ゆらゆらと燃えるキャンドルの灯りは、自然に瞑想に誘われる有用な道具でもあります。そこに香りがあればなおさら、心も魂もいっそう浄化されることでしょう。 『キャンドル瞑想』の方法 瞑想の際にキャンドルを灯すことで、より深い意識に導かれます。瞑想にはいろんな方法があり、目を開けて行う、半眼、目を閉じて行う等ありますが、キャンドル瞑想の場合には、キャンドルの灯りをじっと見つめる、あるいは半眼で行うのがおススメです。また、じっと見つめた後に、目を閉じて、脳裏に残る灯りの残像を感じてみるのも、ひとつの瞑想法です。
キャンドルメイキングの豆知識
キャンドルの材料 最も古くからあるのは『みつろう』(ビーズワックス)です。紀元前3世紀に遡るとも言われ、古代ギリシャ、ローマ、エジプトの時代にもミツロウキャンドルが使われてきました。中世のヨーロッパの教会では、ボーティブと呼ばれる型のミツロウキャンドルがよく燃やされていました。 近代以降は石油から採れるパラフィンが原料のキャンドルが大半ですが、他にも大豆ワックス、パームワックス(ヤシ)、はぜの実(ハゼロウ)、ベイベリー(北アメリカ産の果実)なども、キャンドルの材料になります。 ミツロウ(蜜ロウ)について ミツロウはアロマセラピーの基材としてよく使われるものです。ミツバチ(働き蜂)の腹部から出るロウで出来ており、巣材になります。精製タイプと未精製タイプがあり、色と香りがそれぞれ異なります。融点は60〜66℃。未精製タイプのミツロウには、花粉やプロポリスなどが含まれています。ミツバチが集めてくる花の蜜によってミツロウの香りも異なります。アロマの基材としてバームやクリームに使われる他、キャンドル、クレヨン、口紅などの材料としても使用されています。 キャンデリラワックスについて キャンデリラワックス(キャンデリラロウ)は、トウダイグサ科の植物「Euphorbia Cerifera」の茎から抽出されます。黄褐色をした固形状の植物ワックスです。化粧品の世界では、口紅などにツヤを出す目的で使われています。キャンドルに使う場合は、ミツロウのような柔らかい材料を固めるのに役立ちます。融点はミツロウよりもやや高めです。 キャンドルから出る「すす」 粗悪なパラフィンが原料のキャンドルからは、燃焼時に有害な煙が出ると言われています。 パラフィン原料のキャンドルは安価ですが、パラフィン特有の臭いが気になる事があります。 その点、ミツロウや大豆ワックス、パームワックスなどを原料とする天然素材のキャンドルは、安心して使えるメリットがあります。地球環境のために、石油由来のパラフィンキャンドルから、植物由来やミツロウ原料のキャンドルに切り替える方たちが増えています。 キャンドルの芯 キャンドルの芯は専用の物を選んでください。芯は綿の糸を編んで防煙処理をして作られています。タコ糸などで代用するとうまく燃焼しない事があります。芯の太さはキャンドルの大きさによって調整します。キャンドルの上部から出ている長さを調整すると、火のつき方が安定します。 火のつけ方 火は芯の根元につけます。柄の長いガスライターが適しています。火の大きさが安定しない場合には、芯をカットしなおすなどして調整します。 キャンドルの消し方 つい、ふっと息で吹き消したくなりますが、溶けたロウが吹き飛ぶ可能性があるため、ピンセットで芯をつまんで溶けたロウのなかに浸してあげましょう。こうすると煙も出ず、安全に消すことが出来ます。 キャンドルの香りづけ 自然な香りを楽しむのならば、エッセンシャルオイル(精油)が最もおススメです。単体よりもブレンドする方が香りが深まります。トップノート(揮発しやすい香り)だけで作るよりも、ベースノート(長持ちする香り)を多めに入れる方が香りが保留し、持ちがよくなります。 精油の他にも、ドライハーブ、ハーブパウダー、樹脂粉末、スパイス粉末などを入れても自然な香りが楽しめます。市販のフレグラントオイルやポプリオイルを入れると香りは強く、長持ちしますが、香り自体は人工のものです。お好みで選んでみてください。精油を加えたナチュラルキャンドルを燃焼した時の香りは、アロマデュフューザーで焚くような拡散性とは異なります。キャンドルの灯りによる雰囲気と、熱によって広がる温かで穏やかな香りをお楽しみください。 ご注意ください。 キャンドルの色づけ キャンドルに自然な色をつけたい場合は、クレイや手作りコスメに使われるアースピグメント(顔料)やハーブパウダーがおススメです。ただし、クレイやアースピグメントは、入れ過ぎると上手く燃焼しないため、ほんの少量にします。キャンドル材料50gに対してミクロスパーテル1杯くらいで十分です。ハーブパウダーやスパイス粉末、樹脂粉末、ドライハーブをミルで挽いたものなど植物原料のものは、自然な色と香り、ドライにした葉っぱやお花の持つ素朴な質感も楽しむ事ができます。 キャンドルホルダーを選ぶ ガラス、陶器、アイアンなどさまざまなキャンドルホルダーが市販されています。同じキャンドルの灯りでも、ホルダーの材質や色によって、辺りを照らす光が変化します。 室内だけではなく、ランタン風のキャンドルホルダーに灯せば、素敵なお庭の演出になります。 キャンドルホルダーには耐熱性、耐火性、置いた時の安定性のあるものをお選びください。 キャンドルの型 キャンドルを型に流して作るものは一般に「コンテナーキャンドル」と呼ばれています。手作りする際のキャンドル型は専用のものが売られていますが、紙コップでも代用できます。 紙コップの場合、出来上がったキャンドルを取り出すには、キャンドルが完全に固まった後に、紙を破いて取り出します。それ以外にも、エッグスタンド、ブリキの空き缶、おちょこ、ジャム瓶、プリンの金型、ココット皿‥‥探してみると、お家にあるものが素敵なキャンドル型になります。欧米のキャンドルアーチストが著した書籍を見ると、オレンジやレモンの果実をくり抜いた果皮や貝殻などもコンテナーとして使っており、工夫が感じられます。
手作りナチュラルキャンドル/作り方とレシピ 当ショップの『手作りキャンドルセット』と『キャンドル型』を使えば、ミツロウを原料に、簡単にナチュラルキャンドル作りが楽しめます。いろんなレシピでトライしてみてください♪ 用意するもの: 材料がみつろうの場合、キャンドル型に対して山盛り1杯で、型に対しておよそ7分目のキャンドルが出来上がります。 ●より正確に材料を計量する場合は、キャンドル容器の体積×0.85を目安にします。 ●キャンドルの作り方●
ナチュラルキャンドルのレシピ すべてキャンドル型1個分です。型がない場合には小さめの紙コップに溶かした材料を流し入れ、固まったら紙を破ってキャンドルを取り出します。ミツロウだけで作る場合は、当ショップのキャンドル型(VO-1)ならば約50gです。 ◆キャンドルメイキングにおける精油の濃度 キャンドルメイキングに精油を入れるならば、3%〜最大10%を目安にしましょう。精油は引火性の物質ですから、入れ過ぎは禁物です。フレグラントオイル(人工の香り)を添加したキャンドルに比べると、天然の精油だけのキャンドルは淡い香りの仕上がりになりますが、自然だけが持つ良さを満喫出来ます。 以下のレシピは精油濃度約3%〜5%でご紹介しています。 <一日のリセットタイムのキャンドル> <新月の夜の誓いのキャンドル> <キュートな恋の魔法キャンドル> <女性性と創造性のためのキャンドル> <大地とつながるグラウンディング・キャンドル> <地球を癒すシャーマンズ・キャンドル> <先祖への感謝、家系を癒すヒーリングキャンドル> 安全なキャンドルライフのお約束 キャンドルを灯すのは火を扱う行為です。使用の際には自己責任のもとお取り扱いください。 当ショップサイトのキャンドルに関する内容で、万が一火傷や火災、事故などが起こった場合は、当サイト運営者は一切の責任を負いません。 キャンドルの火は必ず消します。
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