英名：Mandarin
学名：Citrus reticulata（キトゥルス・レティクラタ）
和名：ウンシュウミカン（温州蜜柑）
科名：ミカン科
種類：常緑低木
樹高：約4m
原産地：中国南部
精油の抽出部位：果皮
精油の抽出方法：冷圧搾法
精油の香りのイメージ：おなじみの甘い日本のみかんの香り
香りのノート：トップ〜ミドル
ブレンドファクター：4
精油の成分例：
【モノテルペン炭化水素】リモネン（70〜80％）
【モノテルペン炭化水素】γ-テルピネン（10〜20％）
【モノテルペン炭化水素】α-ピネン（微量）
【モノテルペン炭化水素】β-ピネン（微量）
【モノテルペン炭化水素】β-ミルセン（微量）
【エステル】アンスラニル酸ジメチル、酢酸ベンジル（微量）

平らな円形をして、素手で皮を剥く事の出来る、おなじみの「みかん」です。マンダリンの果実は酸味が少なく甘みがあるためフルーツとして大変人気があります。マンダリンの種類は主に4種で、ミカンの栽培が盛んな中国浙江省の温州に因んで名づけられた温州みかんもマンダリンの一種です。欧米ではmikan、satsumaの名で呼ばれるマンダリン種もあります。マンダリンの果皮を乾燥させたものは漢方では陳皮（ちんぴ）と呼ばれ、血圧降下や健胃、鎮咳などの作用を持ちます。精油はマンダリンの果皮から冷圧搾法で抽出されます。マイルドでブレンドしやすく、どの精油とも合わせやすい香りです。性別年齢問わず誰からも好まれ、特に子ども達には大変好まれます。鎮静作用があるため、情緒面で落ち着きのないお子さんにはこの香りが良い助けになります。マンダリン精油は同じ柑橘系精油であるタンジェリン精油やオレンジ精油とほぼ似た作用を持ちます。トップノートの香りはオレンジに比べると爽やかさにおいては劣るものの、マンダリン特有の温かみを感じさせる香りです。気持ちをリラックスさせ、安らかな眠りに誘います。マンダリン精油はインナーチャイルド（内なる子ども）を癒します。子ども時代に受けた心の傷を癒し、楽しかった記憶を思い出させてくれます。

★マンダリングリーン、マンダリンレッド、マンダリンイエロー★
マンダリン精油にグリーン、レッド、イエローのシリーズがあるメーカーがあります。これらはマンダリン果実の熟成で色分けされているものです。グリーンは青っぽく、わずかにビター、レッドは熟した甘いフルーツの香り、イエローは爽やかな酸味を感じさせる香りです。

★マンダリンとタンジェリン★
これらは柑橘として非常に近い種類のため、果皮から抽出される精油の香りや組成も似通っています。果物としてはマンダリンには種があり、タンジェリンにはありません。果皮の色はタンジェリンの方が濃い橙色です。似たような柑橘類にクレメンタインがあります。柑橘類は交配によって非常に種類が多く、新しい品種もたくさん生まれています。
 

 《マンダリン精油》の作用

一般的な精油に期待される作用：鎮静、鎮痙、消化促進、緩和、健胃

心への作用：気持ちがはりつめている時、ストレス、情緒不安定な時に。交感神経の鎮静を行い、リラックスさせます。

ヒーリングの作用：満ち足りた幸福感で包みます。インナーチャイルドを癒します。子ども時代の厳しいしつけ、安心できない環境によって傷ついてきた魂の守護を行います。

キーワード：無邪気さ、幸福、安心

相性の良い精油：ほとんどの精油と合い、ブレンドに爽やかさと温かみを与えます。

禁忌：光毒性の可能性があります。肌使用後12時間以内には直射日光には当たらないよう注意します。
 

《マンダリン精油》を使ったホームケアの方法

◆胃もたれ、消化不良、お腹のガスに　※幼児の腹痛にも
　胃や下腹部に右回りの円を描くようにオイルマッサージするか、温湿布を行います。

◆セルフリンパマッサージに
　各リンパ節にオイルマッサージもしくはジェル等で軽い刺激を与えます。

◆月経前緊張症、生理痛に
　下腹部、腰部分にオイルマッサージをするか、温湿布を行います。

◆落ち着きのない子どもに
　芳香浴もしくはキャリアオイルに低濃度希釈してお腹周りへのマッサージを行います。

◆眠れない時に
　芳香浴を行うか、キャリアオイルで希釈して胸元に軽く塗布します。

◆妊娠線の予防に
　安定期以降、低濃度に希釈し、気になる部分にオイルマッサージします。

◆むくみ、水分滞留に
　むくみが気になる部分にオイルマッサージを行うか、アロマバスに滴下します。
 

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