
ラクトン類
ラクトン類はケトンやエステルに似た構造をしており、芳香族ラクトン類、テルペン系ラクトン類、脂肪族系ラクトン類などに分けられます。分子量が大きいため水蒸気蒸留による抽出にはあまり含まれず、主に圧搾法による精油と一部のアブソリュート精油に見られます。フロクマリンを含む精油には光毒性があるため皮膚塗布後12時間は紫外線を避けます。神経毒性、皮膚刺激性、皮膚感作にも注意が必要です。ミカン科とセリ科の精油に見られることが多く、特にベルガモット精油、アンゼリカルート精油は皮膚のシミや発赤を誘発するため要注意です。光毒性の原因となるフロクマリン成分を除去した精油は「フロクマリンフリー(FCF)」、「ベルガプテンレス」、「ベルガプテンフリー」等と表記されています。末尾は「~ラクトン」もしくは「~in、ine(イン)」がつくものもありますが一貫性はありません。
成分例:クマリン、ジャスミンラクトン、フロクマリン類(ベルガプテン、ベルガモッチン、ベルガプトール、キサントトキシン、クマリン、アンゲリシン、インペラトリン)
作用:去痰、粘液溶解、脂肪溶解、瘢痕形成、抗ウイルス、抗アレルギー
代表精油例:圧搾法(ベルガモット、ライム、グレープフルーツ、ビターオレンジ、レモン)、アンゼリカルート、ルー
※注意
上記作用は一般的なもので、作用の程度は使用状況や個々の状態によって差があります。上記作用に関して精油の効能を当方が保証するものではありません。

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