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精油とハーブのプロフィール事典《エレミ Elemi》
![]() 英名:Elemi フィリピン原産のエレミは熱帯樹で別名をマニラエレミ、現地ではピリの名でも呼ばれます。古代エジプトの時代から香料や防腐剤として使用されてきた歴史のある樹脂香です。粘性のあるエレミの樹脂はワニス(ラッカー)としても使用されてきました。精油は木の幹部分から滲みだす樹脂から水蒸気蒸留されます。エレミの樹脂は主に雨季に生産され、タッピングという方法で幹から取り出されます。精油はレモンを想わせる爽やかさにスパイシーが加わり、時間が経つにつれてバルサムの甘みも出てくる精妙な香りです。すっとする香りでありながら精神的な深さもあるため、調香時には保留剤としても役立ちます。香水や香料の世界で用いられることの多いエレミの香りは昔から同じカンラン科の樹脂であるフランキンセンスに似ていると言われてきました。フランキンセンスに比べてやや安価であることからフランキンセンスの代用にもなっています。たいていの樹脂精油がそうであるように傷の癒しや細胞の修復として働くのはエレミも同じです。カタル症状にはユーカリとともに用いると良いケアになります。スキンケアではフランキンセンスと同様にしわの肌に用いられます。禁忌がほとんどなく安全性の高い精油のひとつです。
一般的な精油に期待される作用:去痰、消毒、消化促進、健胃、瘢痕形成、癒傷 心への作用:気持ちを鎮静させ、静かなバイタリティーを与えます。 ヒーリングの作用:不要な感情を追い払い安心させます。この香りを嗅ぐとあたかも魂の光に出会うかのような静かな心持ちになります。心、身体、魂、エネルギーの統合を行います。 キーワード:清浄、静かなバイタリティ、安らぎ 相性の良い精油:ラベンダー、ローズウッド、ミルラ、フランキンセンス、ローズマリー
◆消化器系の不調に ◆鼻づまり、気管支系の不調に ◆すり傷に ◆フェイシャル美容に
樹脂は原産地フィリピンでは古くから伝統療法や宗教儀式の供物に使われてきました。樹液には精油成分が20〜30%含まれ、ツンとする芳香と強い粘り気があり、樹脂の状態まで乾燥させるのに時間がかかります。樹脂は柔らかく、色は白っぽく、含有成分による黒い内包物があります。ほのかなスパイシー、レモンやフェンネル、松や乳香を想わせるハーバルとウッディが混じり合った清涼感のある香りがします。香煙は精神を浄化し、エネルギーを活性させ、気分を明るく高揚させて元気づけます。マスティック、レモングラス、スウィートグラスなどとブレンドするとエレミの持つ明るくクリアなエネルギーとよく調和します。 インセンスの作用:気分高揚、浄化、グラウンディング、精神活性
◆薫香に
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