英名:Cajeput
学名:Melaleuca leucadendron(メラレウカ・レウカデンドロン)
Melaleuca cajeput(メラレウカ・カユプテ)
和名:ハクセンソウ(白千層)
科名:フトモモ科
種類:常緑高木
樹高:約30m
原産地:マレーシア〜オーストラリア北部
精油の抽出部位:葉と小枝
精油の抽出方法:水蒸気蒸留法
精油の香りのイメージ:しみるように爽やかな樟脳の香り
香りのノート:ミドル
ブレンドファクター:3
精油の成分例:
【モノテルペン炭化水素】α-ピネン(38.9%)
【オキサイド】1.8-シネオール(21.1%)
【モノテルペンアルコール】α-テルピネオール(3.3%)
【モノテルペン炭化水素】パラシメン(3.1%)
【モノテルペン炭化水素】リモネン(2.9%)
【モノテルペンアルコール】テルピネン-4-オール(1.9%)
【モノテルペン炭化水素】β-ピネン(1.5%)
【モノテルペン炭化水素】γ-テルピネン(1.0%)
【モノテルペン炭化水素】テルピノレン(0.8%)
【モノテルペンアルコール】リナロール(0.3%)
【モノテルペン炭化水素】ミルセン(0.5%)
カユプテ植物画:Wikipedia
カユプテはティートリーやユーカリと同じフトモモ科の常緑高木です。マレーシアからオーストラリア北部にかけて分布し、湿地に群生し、高さ20〜30mにも成長します。学名には「白い木」の意味があり、幹は紙のようにはがれやすい灰白の樹皮で覆われています。枝先にブラシのような白い花を咲かせます。花や葉はユーカリの香りに似ています。カユプテの樹はホワイトティートリー、ペッパーバーク、ホワイトウッドなどの名前でも呼ばれています。オーストラリアのアボリジニ族はカユプテの葉や小枝を砕いて煎じたものを身体にこすりつけて身体の痛みを和らげてきました。葉はお茶として飲まれ、精油は鎮痛薬や消炎剤として傷や火傷などに利用されてきました。
カユプテ精油は無色〜淡黄緑色のオイルで、すっきりと爽やかな樟脳の香りがします。香りはティートリーとユーカリをブレンドしたようなフレッシュな印象です。皮膚のトラブルや身体の痛み、風邪などの呼吸器系に有用です。カユプテ精油は1938年までヨーロッパでは商業生産されていなかったためアロマセラピーとしての使用は比較的浅い方です。オーストラリアが原産の精油にはそのような種類がいくつか見られます。カユプテ精油は大人が低濃度で使用した場合には刺激はありませんが、希釈せずに用いると刺激を感じるため原液使用は避けます。カユプテ精油は刺激が強いため夜間の芳香浴や皮膚塗布はすすめられません。てんかんの方、乳幼児の側での芳香浴も避けてください。
《カユプテ》精油の作用
一般的な精油に期待される作用:鎮痛、消毒、去痰、解熱、発汗促進、抗菌、駆風、鎮痙
心への作用:心の疲労感を取り去り、だらけた気分を引き締めます。
ヒーリングの作用:意識を中心に戻します。自立心と前に進む力を与えます。
キーワード:自然治癒、センタリング
相性の良い精油:クラリセージ、ゼラニウム、ラベンダー、マジョラム、オークモス、パイン、
ローズマリー、イランイラン、ラベンサラ
禁忌:原液使用は避けます。夜間使用、虚弱な方、妊娠中、高齢者、子ども、てんかんの方、敏感肌の方は使用を避けるかごく低濃度の希釈に留めます。夜間の皮膚塗布および芳香浴、てんかんの方、乳幼児の側での芳香浴は避けてください。
《カユプテ》精油を使ったホームケアの方法
◆手指の消毒に
消毒用スプレーや消毒用ジェルなどに加えます。
◆風邪の予防、鼻づまり、喉の痛みケアに
ラベンサラ精油やマートル精油とブレンドし、吸引法を行います。
◆関節痛、身体のコリに
オイルマッサージを行うか、ジェル等に希釈して部分塗布します。
◆虫刺され、火傷、すり傷に
バームやクリームベースで希釈して塗布を行います。