英名:Tea
学名:Camellia sinensis(カメリア・シネンシス)
和名:チャ(茶の木)
科名:ツバキ科
種類:低木
樹高:約10m(アッサム種)
原産地:インド、ベトナム、中国西南部
チャノキ植物画:Wikipedia
紅茶は緑茶や中国茶と同じ茶の木(葉)から採れます。茶の木はツバキ科の常緑低木で、10月から12月にかけて白い花を咲かせます。茶の木からは紅茶、緑茶、中国茶の3種類の茶葉が採れます。3種類の茶葉の違いは茶葉の発酵度の違いよるもので、緑茶は不発酵茶、紅茶は完全発酵茶、中国茶は弱〜半発酵茶(一部は後発酵茶)です。さらに茶の木にも葉が小さくて丸く、寒さに強い中国種と、葉が大きくて先端が尖り、寒さに弱いアッサム種とこれら2つの中間の種類があります。アッサム種の方が酵素の活性力が強く、発酵しやすいため紅茶に適しています。紅茶は産地によって個性があるため、産地名が銘柄になっていることが多く、インドの「ダージリン」、スリランカの「ウバ」、中国の「キーモン」は世界三大紅茶として知られています。紅茶も緑茶と同じく身体に良い作用のある広義のハーブであり、ハーブティーブレンドにも使われています。紅茶には動脈硬化の予防、がんの抑制、インフルエンザや風邪の予防などの働きがあります。殺菌作用は緑茶よりも強く、食中毒を予防します。風邪の時期には冷ましたティーでうがいをすると感染予防になります。その他にも紅茶には虫歯を予防するフッ素成分が含まれています。緑茶と同じくカフェインを含み(紅茶のカフェインは2.5〜5%)、アミノ酸の一種であるテアニンを含んでいるため、脳の波形をα波にしてリラックスさせる働きがあります。紅茶の美しい赤の色素はポリフェノール成分であるテアフラビン、テアルビジンなどでカテキンに分類されるものです。カテキン類には脂肪分解の働きがあるため、肥満予防に効果的です。
紅茶とハーブの組み合わせは一般的で、特にオレンジピールやアップルピールなどのピール系や、ローズやミントなどのフローラル系やハーブ系、シナモンやクローブバッドなどのスパイス系とよく合います。
★チャイ★
チャイとは「お茶」を意味する言葉で、インドのチャイが最も知られていますがモロッコ、ロシア、トルコでもお茶のことをチャイと呼びます。チャイはミルクで紅茶を煮出して多めの砂糖を入れた甘いミルクティーです。スパイスを入れたチャイはマサラチャイと呼ばれ、シナモン、ジンジャー、クローブバッド、カルダモンなどのエキゾチックな風味が付けられています。
★アールグレイのフレーバーティー★
アールグレイティーはアロマセラピーでも使われるベルガモットの果皮から抽出した精油を茶葉に吹き付けて香り付けしたフレーバーティーです。アールグレイの名前はイギリスの宰相チャールズ・グレイ伯爵がこのティーを好んだことに由来しています。アールグレイティーは特にアイスティーにすると美味しく、柑橘の爽やかなフレーバーとして多くの人に好まれています。
★紅茶の等級★
紅茶のパッケージに表示されているOPやBOPなどの文字は葉のサイズや形状を表すものです。等級を知ると紅茶を目的別に選ぶ時の目安になります。下記は主な等級区分です。
OP(オレンジペコー):細長くて撚りのある大きくて薄い葉。葉の長さは約7〜11mm。
BOP(ブロークンオレンジペコ―):OPを揉む時にカットしたもので揉捻する際にカットしたもので葉のサイズは約2〜4mm。
BOPF(ブロークンオレンジペコーファニングス):BOPをふるいにかけた時に落ちる小さな葉。約1〜2mm。
D(ダスト):1mm以下のパウダー状の葉で浸出が早いタイプ。ダストの名前から「切れ端」や「チリ」を連想しますが、低級品という意味ではありません。
CTC:CRUSH(押しつぶす)、TEAR(引き裂く)、CURL(丸める)の頭文字でティーバッグ用にパウダー状になっているもの。
★紅茶の「水色(すいしょく)」★
水色(すいしょく)とは、紅茶を淹れた時の水(浸出液)の色の事で茶の産地や種類、抽出する時の条件によって変わってきます。オレンジ色〜濃い褐色まで、紅茶の色を楽しむことが出来ます。
★美味しい紅茶の淹れ方★
1.事前に紅茶のポットとカップをお湯で温めておきます。
2.温めたポットにティースプーン1杯をカップ1杯分として人数分の茶葉を入れます。
細かい茶葉は中盛、大きい葉は大盛に。
3.ポットに沸騰させたお湯を勢いよく注いで蓋をします。
4.細かい葉で2分半〜3分、大きな葉で3〜4分を目安に蒸らします。
この時、ポットにコージーを被せると温度が下がらないので美味しく淹れられます。
5.茶漉しを使って浸出液が均一になるように回しながらカップに注ぎます。
最後の一滴は「ベスト・ドロップ」です。最後まで注ぎ切ります。
《紅茶》ドライハーブのプロフィール
ハーブの使用部位:葉
ハーブの成分:カフェイン、タンニン、フッ素
禁忌:カフェインやタンニンを含むため、長期、多量の使用は避けます。
一般的なハーブに期待される作用:抗酸化、抗アレルギー、抗コレステロール、抗腫瘍、興奮、
利尿、収れん、抗菌、止瀉(下痢止め)、脂肪分解
ハーブティーブレンド:ローズ、ラベンダー、ジャスミン、オレンジフラワー、
リンデンフラワー、クローブ、オレンジピール、カルダモン、シナモン
ハーブティーの抽出時間:熱湯で1分
ハーブティーの味:渋味、コクなど種類によって異なる。
《紅茶》ドライハーブの使い方
◆風邪予防、マウスウォッシュ代わりに
冷ました紅茶でうがいをします。
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