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妊娠中のアロマセラピー
妊娠中の香りへの反応
妊娠中は香りに敏感になるため、それまで好きだった精油が受け付けられなくなる場合があります。反対に、それまで好きでなかった香りが急に好きになり、それがきっかけで妊娠に気づいた、という方もいるほどです。嗅覚はそれだけ突出した感覚であり、本能に結びついて身体に起こっていることを気分や感覚経由で知らせてくれます。 妊娠中のアロマセラピーに関しては、専門家のなかでもいろんな意見があります。精油の使い方も「芳香浴」と「皮膚塗布」では、身体に対する働きかけが異なります。精油のなかで通経作用(月経を誘発する)やホルモン様作用(女性ホルモンに似た働きをする)のあるものは妊娠中は禁忌です。一般的に安定期までは精油を使わない方が良いとされています。ただし、人によってはつわりの時にごく少量のペパーミント精油やレモン精油を嗅いで気分が良くなるというケースもあるため、すべてが禁忌というわけではありません。 注意したいのは、精油の微分子は胎盤を通過して身体に影響を及ぼす可能性があることです。そのため、妊娠中の皮膚塗布やアロマバスは、使用する精油を慎重に選ぶ必要があります。さらに、妊娠中は皮膚の状態もいつもより敏感になっているため、皮膚塗布を行う場合は1%以下(キャリアオイル10mlに対して精油2滴まで)を目安とします。精油への感受性には個人差があるため、人によってはさらに薄い希釈にした方が良い場合もあります。
妊娠中は使用を避けた方が良い精油
下記は妊娠中は避けた方が良い(あるいは避けるべき)精油の例です。市販精油の種類は多く、この他にもありますから、ご使用の前にお確かめください。 通経作用のある精油‥クラリセージ、バジル、アトラスシダー、サイプレス、ヒソップ、ジュニパーベリー、マジョラムスイート、ペパーミント、スペアミント、ローズマリー(ベルべノン)、タラゴン、タイム、ミルラ、ゼラニウム、メリッサ、ローズ、フェンネル、シナモン、カモミールローマン、カモミールジャーマン、ヤロウ、キャロットシード、セージ、ラベンダー、ナツメグ、ガルバナムなど。 ホルモン様作用のある精油‥クラリセージ、フェンネル、ニアウリなど。 皮膚刺激性のある精油‥イランイラン、ティートリー、ペパーミント、ブラックペッパー、ユーカリ、クローブバッド、シナモンバークなど。 神経毒性のある精油‥ローズマリー(ベルべノン)、フェンネル、セージ、ヒソップ、ナツメグ、ペパーミント、スパイクラベンダー、ウインターグリーンなど。
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