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精油とハーブのプロフィール事典《マジョラムスイート Marjoram sweet》
英名:Marjoram sweet マジョラム植物画:Wikipedia 植物学名はギリシャ語のoros(山)とganos(素敵なもの、誇り、輝き、喜び)の意で『山の喜び』を表わします。マージョラムには「スイートマジョラム(Origanum majorana)」、「ワイルドマジョラム(Origanum vulgare)」、「スパニッシュマジョラム(タイムの一種Thymus mastichina)」など、多くの種類があります。野生のマジョラムである「ワイルドマジョラム」は別名「オレガノ」と呼ばれます。 白い花と柔らかい毛に覆われた葉を持ち、ヨーロッパでは幸福のシンボルとされ、婚礼にはマジョラムの花冠が用いられました。マジョラムは美と愛の女神アフロディーテ(別名ヴィーナス)が創造したハーブだと言われています。古代ギリシャでは弔いのハーブとしてお墓に植えられていました。その事から悲嘆感情を癒す「ため息のハーブ」の別名があります。ハーブは肉や魚料理、オムレツなどの卵料理によく合います。トマト料理との相性も抜群です。全草から抽出される精油は甘くスパイシーな香りです。マジョラムスイート精油は深い悲しみを癒し、過度な興奮を冷ます精油として親しまれてきました。性的興奮を鎮める作用(制淫作用)があるとされ、中世においては神に仕え、世俗を隔てて暮らす僧院の修道僧たちの間で使用されてきました。マジョラム精油には温める作用があり、冷えきった身体、心、エネルギーに温かみを与えてくれます。しもやけ予防の足湯にはファーストチョイスです。マジョラムは一般的に使用される料理用ハーブですが、中医学でも定評があります。古代ギリシャでは、けいれん、浮腫、薬物中毒などに対してにマジョラムのハーブを使用していました。イギリスのアロマセラピーの研究家ニコラス・カルペパーはマジョラムについて「内用もしくは外用すると頭、胃、副鼻腔その他の風邪の症状を快適にする。煎剤は胸の疾患、肝臓および脾臓のトラブル、子宮の古い悲しみなどの症状を助ける」と述べました。マジョラム精油は中医学では「陽」の性質を持ち、温め、痙攣を和らげ、消化を助け、血圧を下げます。優れた鎮静作用で特に心臓への負担を軽減すると考えられています。鎮痛作用にも優れキャリアオイルで希釈すると筋肉のけいれん、捻挫、緊張、激しい運動の後の筋肉の緩和に役立ちます。 《マジョラムスイート精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:加温、鎮痛、鎮静、鎮痙、発汗、消化促進、利尿、通経、去痰、抗菌、抗ウイルス、抗真菌、血圧降下、健胃、血管拡張、制淫 心への作用:親しい方との死別の時のような深い悲しみに沈んだ心を慰める働きがあります。心を温め、緊張を解きほぐしリラックスさせます。 ヒーリングの作用:冷えきった思考に温かみを与えます。孤独と失意の時、深いダメージを受けた魂をいたわり回復させます。感情の抑圧を防いで悪夢からの解放を助けます。 キーワード:慰める、温める、回復 相性の良い精油:柑橘系、ハーブ系とよく合います。ラベンダー・トゥルー、ラベンダー・スパイク、クラリセージ、ネロリ、ローマンカモミール、ローズウッド、マートル、セージなど。ブレンドにハーブ調の温かみを与えます。 禁忌:血圧降下作用のある成分を含むため、妊娠中の使用は避けます。肌使用は粘膜刺激性があるため注意します。 《マジョラムスイート精油》を使ったホームケアの方法 ◆消化器系の不調、腹痛、便秘、お腹のガスに ◆頭痛、偏頭痛に ◆月経前緊張症、生理痛に ◆肩こり、筋肉痛、捻挫、打撲に ◆冷え症、足の冷え、しもやけの予防に ◆悲嘆感情、喪失感、ペットロスに
ハーブの使用部位:葉 禁忌:妊娠中は多量使用に注意します。心臓の疾患のある方は使用量を少なくします。 ハーブの成分:精油、フラボノイド、苦味質、樹脂、タンニン 一般的なハーブに期待される作用:鎮静、鎮痙、発汗、利尿、血圧降下、鎮痛、消化促進、防腐、加温 ハーブティーブレンド:ペパーミント、レモングラス、レモンバーム、カモミールジャーマン、セージ、オレンジピール、ジンジャー、リンデンフラワー、ローズ、エルダーフラワーなど ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブティーの味:スパイシーですっきりとした味わい 《マジョラムスイート》ドライハーブの使い方 ◆消化不良、食欲がない時に ◆安らかな眠り、緊張感をほぐす ◆ストレスから来る肩こり、緊張感、便秘。身体の冷えに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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