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精油とハーブのプロフィール事典《ローレル Laurel 》
英名:Laurel ローレル植物画:Wikipedia ローレルは地中海沿岸を原産地とするクスノキ科の常緑高木です。和名は月桂樹で、その他にもローリエ(フランス名)、ローレルリーフと呼ばれ、葉は消化を助けることから主に料理に用いられてきました。特に西洋料理では肉や魚の臭み消しを行うのでブーケガル二(香草束)に欠かせない馴染み深いキッチンハーブです。古代ギリシャではアポロン神に捧げられた神聖な木で、平和や智恵の象徴でもありました。アポロン神殿の女祭司ピュティアは、デルフィでの神託を行う前に苦みのあるローレルの葉を噛みました。これはローレルに変性意識状態に導く作用があることを示しています。ローレルは古代ギリシャから伝わる「月桂冠」で最もよく知られています。種小名の「nobilis」は「「称える」に由来し、葉付きの枝で作られた冠は高い地位の象徴であると同時に学問に秀でていること(「桂冠詩人」や「バカロレア」はこれに由来する)や勝利の証でもありました。月桂冠はピューティア競技祭(古代オリンピック)の賞品として優勝者に授与されていました。ローマでは結婚式や祭事に「ストレナエ」と呼ばれるローレル葉のリースを使い、これがクリスマス飾りのリースの原型になったと言われています。ヨーロッパでは月桂樹の木は予知能力をもたらすとされ、予言との深い関わりで知られてきました。ギリシャ人はローレルを病気、特に疫病から身を守る薬だと考えていました。古代ギリシャの医師で「医学の父」として知られるコス島のヒポクラテス(紀元前460年頃〜370年頃)は、この植物のすべての部位をさまざまな病気の治療薬として用いていました。ローレルの葉の持つ強力な消毒作用から、ヨーロッパでは長い間ペスト予防の植物として知られてきました。防虫作用がある事でもよく知られています。ティーとして飲む場合はシングルよりもブレンドで用います。生薬は「月桂葉(げっけいよう)」と呼ばれ、食欲がない時、肝機能を高めるために用いられます。精油は芳香のある葉部分から水蒸気蒸留で抽出されます。甘さのあるスパイシーなハーバルノートで神経系を強壮させ、自信をもたらして気力を湧かせます。お腹のガスや消化促進にも役立ちます。軽い麻痺作用がありますが、これは心をうっとりと恍惚させ、ぼんやりとした変性意識に誘うのに役立ちます。インスピレーションを高めるのでヒーラーや霊視家など直感力やリーディング能力を高めたい方にふさわしい精油です。ただし、使い過ぎには注意が必要です。長期、多量使用を避けて使用します。 《ローレル精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:抗菌、抗真菌、駆風、消毒、去痰、消化促進、強壮、鎮痛、通経 心への作用:心に温かみを与えます。ローレルベイ精油には心への軽い麻痺作用があるため、気持ちをうっとりとさせるような働きをします。不安やおそれ、心が落ち込むような時にもお使いください。 ヒーリングの作用:軽い変性意識の状態へと誘います。ローレルベイの香りは直観力や予知の力を高めます。二者択一、心の迷いなどの答えとなる啓示を受けたい時に。内なる智恵を呼び覚まし、宇宙の法則にやすやすと乗ってゆく流れを作ります。 キーワード:啓示、直感、内なる智恵 相性の良い精油:柑橘系、ラベンダートゥルー、マジョラム、ゼラニウム、サイプレス、スプリュース、イランイラン、ローズマリー、アンゼリカルート、ヤロウ 禁忌:軽い麻痺作用があるため使いすぎに注意します。妊娠中は使用を避けます。 《ローレル精油》を使ったホームケアの方法 ◆消化不良、食欲不振、胃痛に ◆口内炎、マウスウォッシュに ◆呼吸器系の不調に ◆試験勉強、集中力アップに ◆リンパマッサージに ◆スキンケア、ヘアケアに
ハーブの使用部位:葉 一般的なハーブに期待される作用:消化促進、抗菌、去痰、浄化、駆風、防虫、鎮痛、鎮静、利尿、血行促進 《ローレル(ローリエ)》ドライハーブの使い方 ◆食欲不振、消化器系の不調に ◆料理に ◆虫除け、防虫に ◆ポプリ、サシェ、ハーブキャンドルに 《ローレル》インセンスのプロフィール ローレルの葉は古来より香として使われてきました。魔術世界では強力な呪文のためのツールであり、予言、占い、儀式などで焚かれてきました。夢と現実世界の間を自在に行き来させ、洞察力とサイキック能力を高め、意識を明晰にしてポジティブなエネルギーを引き寄せます。 《ローレル》インセンスの使い方 ◆薫香材、お香に ◆手作りインセンスに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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