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精油とハーブのプロフィール事典《ネトル Nettle》
英名:Nettle ネトルは茎や葉の表面が細かい刺毛と呼ばれる鋭い棘に覆われているため「針(Needle)」の名に由来して名づけられました。生のネトルの葉に触れると蕁麻疹のように赤くなる事から、古くからヨーロッパでは魔力を持つハーブと考えられてきましたが、これは刺毛のなかに皮膚の炎症を起こすアセチルコリンやセロトニンが含まれているためです。古代ギリシャの医師ディオスコリデスはネトルの葉を薬草として使用しました。特徴表示説では、このように触れると蕁麻疹を起こす様子が、逆に蕁麻疹のような状態に良いという捉え方をします。ネトルの茎からは繊維が採れ、織物にも利用されてきました。アンデルセン童話『白鳥の王子』には、妹王女がネトルの草で編んだシャツを着せて白鳥に変えられた兄王子たちを人間に戻す場面があります。ハーブ療法では乾燥させた葉を用います。ハーブティーは緑茶に似た穏やかで飲みやすい味で、体内浄化をサポートし、特に花粉症の始まる前時期に有用です。体質改善を期待する方は症状の出る3ヵ月前から飲用すると良いようです。「天然のマルチビタミン」と呼ばれるほど、ビタミン、鉄分、ミネラルが豊富で、血液を浄化し、貧血を予防し、身体の滋養になります。尿酸の排出作用もあるため、痛風にも良いとされます。いずれの症状もハーブティーの他にハーバルカプセルやチンクチャーで内用すると、作用が強められます。なお、別品種のUrtica urensは、ホメオパシーレメディの「ウルティカ」として知られています。このレメディは火傷のかゆみや蕁麻疹、虫刺されなどに処方されます。
《ネトル》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:葉 ハーブの成分:ヒスタミン、フラボノイド、クロロフィル、ステロール、ビタミン類、葉酸、ミネラル 一般的なハーブに期待される作用:解毒、血液浄化、造血、抗アレルギー、尿酸排出、ミネラル補給 注意:妊娠中の方(特に初期)、お子さんは控えめに使用します。※生葉は食せません。 ハーブティーブレンド:何にでもよく合います。ジャーマンカモミール、ワイルドストロベリー、リンデンフラワー、ヒース、マテ、マリーゴールド、ローズ ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブティーの味:日本茶に似た飲みやすい味 《ネトル》ドライハーブの使い方 ◆体内浄化、血液浄化、肝臓のデトックスに ◆貧血、血糖値が気になる時に ◆新陳代謝を高める、老化肌、不活性なお肌に ◆花粉症の体質改善、アレルギーの緩和ケアに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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