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精油とハーブのプロフィール事典《マロウブルー Mallow》
英名:Mallow 多数の品種を持つマロウのなかでも、広く使用されているのがブルーマロウです。コモンマロウとも呼ばれます。お湯を注ぐとマロウに含まれるアントシアニン色素によって鮮やかなブルーの色が抽出されます。(マロウの場合、お湯は熱湯ではなく85℃が適温です)そこにレモンのような酸味を加えると、一瞬にしてブルーが紫からピンクへと変わります。これはアントシアニンと酸による化学反応です。このロマンティックな色の変化から「夜明けのティー」と言われています。往年の女優でモナコ王妃でもあった故グレース=ケリーは、このティーを大変好みました。パーティーなどでサプライズティーとして淹れると素敵な演出になります。より鮮やかなブルーにしたい時にはエビアンなどの硬水の冷水で淹れます。ただし、マロウだけだと味がほとんどないため、他ハーブとブレンドしたり、ハチミツなどを加えて飲みます。輪切りのレモンやオレンジを添える他に、カルピスなどの乳酸飲料を入れると乳白ピンクになり、味も美味しくなります。マロウには穏やかな去痰と鎮咳の作用があり、呼吸器系のサポートを行います。胃粘膜を保護するため、消化器系の炎症に役立ちます。粘膜を保護するデリケートな働きは敏感肌や繊細肌のケアにも役立ちます。ハーブゴマージュにはマロウをミルでパウダー状に挽いて使用します。また、ローズペタルやローズバッドと組み合わせると可愛らしいポプリとなり、マロウの青い色は花嫁のための「サムシングブルー」の祝福になります。 《マロウブルー》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:花 ハーブの成分:アントシアニン色素、タンニン、粘液質、フラボノイド 一般的なハーブに期待される作用:去痰、鎮咳、緩下、利尿、鎮静、抗炎症、粘膜保護、収れん 禁忌:薬剤の吸収を遅らせるため、薬との併用は避けます。多量、多用するとお腹がゆるくなる事があります。 ハーブティーブレンド:ジャーマンカモミール、ローズ、エルダーフラワー、オレンジフラワー ※味のベースになるハーブとのブレンドが一般的です。 ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブティーの味:マロウのみで淹れると味はほとんどないためブレンドして飲用します。
《マロウブルー》ドライハーブの使い方 ◆咽頭炎、咳、風邪、胃の粘膜保護に ◆風邪のひき始め、気管支炎に ◆のどの痛みに ◆美肌、スキンケアに ◆ポプリ、サシェに
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