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ナチュラルコスメの基材事典
ナチュラルコスメ作りに使用される代表的な一般基材の情報を集めた事典です。手作りコスメを作る時やナチュラルコスメを選ぶ際にお役立てください。 ナチュラルコスメとケミカルコスメ アロマクラフトの広がりとともに、ナチュラルコスメという言葉もよく知られるようになりました。人工的な材料で作られたケミカルコスメに対して、植物や鉱物などの自然界にある天然材料で作られたものが「ナチュラルコスメ」です。ケミカルコスメで使用される化学的な防腐剤、人工香料、合成界面活性剤、シリコーン、合成ポリマーなどには、石油から作られるものが多く含まれ、経皮毒によるアレルギーや発がん性について報告される事があります。ケミカルコスメを使用し、肌の乾燥を感じる方もいるようです。 ナチュラルコスメでよみがえる素肌 ナチュラルコスメを普段からお使いの方々が実感されるのが「お肌の蘇り」や「素肌力」です。自然由来の材料を日常的に使っているうちに荒れていた肌や乾燥した肌も次第に落ち着いてきます。特に精油は分子が小さいため皮脂になじみやすい性質を持っています。手作りコスメでは精油の希釈濃度はごく薄めに設定します。 基材事典ア行
鉱物由来の色素。顔料。サンスクリーンやファンデーションの他、口紅、マスカラ、アイシャドウなどのメイクアップコスメに色付けとして使用されます。ミネラルや土などの天然のものは無機ピグメントと呼ばれます。 杏仁油。杏(アプリコット)の種(カーネル)から抽出される植物オイル。ミネラル、ビタミンを含んでおり、マッサージオイルや化粧品材料として使用されます。飽和脂肪酸を多く含み、皮膚を柔らかくし、お肌に栄養を与えます。 和名をワニナシ油。アボカドの果肉から抽出される濃緑色の植物オイル。美容作用が高く、マッサージオイル、美容オイルなどで主に乾燥肌、老化肌に使用されます。基本のキャリアオイルに10〜30%ほどブレンドして使用します。オレイン酸、リノール酸などの必須脂肪酸が多く含まれる他、ビタミンA、B1、B2、D、Eと天然レシチン、プロテインなどの栄養分を豊富に含んでいます。 エタノールへ→ アロエベラ(学名:Aloe barbdensis)の葉エキスから抽出したエキス。抗炎症作用、皮膚の修復作用、メラニンの生成を抑える他、肌の水分を保持するヒアルロン酸の生成を促進します。ジェルやローション、クリームなどに使用されます。 芳香蒸留水へ→ 月見草油へ→ 別名ハマメリス水。抗酸化作用と皮脂の分泌を抑える収れん作用に優れ、止血や殺菌を行います。拭き取りローション、アストリンゼント、アフターシェーブローションなどに使用されます。 穀類、種子などの糖類を発酵させたもので、精油を希釈し溶かす目的の他、アストリンゼント、器具の消毒などに使用されます。無水エタノールは15℃でエタノールを99.5%以上含むもの、消毒用エタノールは15℃でエタノールを76.9〜81.4%含むものです。エタノール濃度80%前後が最も消毒作用が優れているため、器具や瓶の消毒目的には消毒用エタノールがおススメです。コスメ基材には純度の高い無水エタノールの方が適しています。 精油へ→ オリーブの実から抽出される植物オイル。オレイン酸が8割とパルミチン酸、リノール酸を含みます。最初の圧搾で得られたものはエキストラバージンオイルと呼ばれます。肌への浸透性が高く、伝統的なスキンケアオイルとして水分を保持を行います。美容液、マッサージオイル、石鹸材料などに使用されます。オリーブ油から抽出されたスクワレンに水素添加したものはオリーブ・スクワランと呼ばれ、天然油脂とは異なりますが軽い質感で酸化しにくく、保存性に優れ、フェイシャルオイルやパックに使用されます。 ネロリ水へ→ 基材事典カ行
海藻(昆布)を粉末状にしたもの。アミノ酸、アルギン酸、カラギーナン、糖類を含み、肌の乾燥を防ぎ、ハリをもたらします。ヘアケア、ボディケアとして、シャンプーやパック、フットスクラブなどに使用されます。海水でペースト状にし、タラソテラピーとして全身パックなどに使用されます。 カオリナイトを主に含んだクレイ。粘土。名称は中国のカオリン産地に由来し、一般に白色のものを指します。優れた吸収作用と吸着作用を持ち、パックやパウダーに使用されます。※参考「クレイ」 和名をヒマシ油。キャスターオイル。トウゴマの種子から採れ、抗炎症作用を持つリシノール酸を8割以上含みます。粘性が高く、保湿作用に優れます。口紅などにつやを出す目的で使用されます。 和名をカミツレ水。カモミールの花から抽出された芳香蒸留水。pH3.0〜3.3。ジャーマンとローマンの種類があり消炎作用に優れています。化粧ローション、パック、日焼けの後のカーマインローションなどにも使用されます。 オリーブ油やココナツ油などの植物油から作られた液体石鹸。泡立ちはあまりないため、泡立てポンプや泡立てネットを使用しても。ソープベースとして精油の希釈材にもなります。ハンド、ボディなどを強すぎない洗浄力でやさしく洗浄します。 カレンデュラの花から抽出されたエキス。皮膚の修復、消炎作用に優れており、柔軟、保湿の作用もあります。カレンデュラ浸出油は、スイートアーモンドオイルやサンフラワーオイルなどの植物油にカレンデュラ抽出エキスを浸出させたもので、バームやクリームなどの材料として使用されます。 アースピグメントへ→ コーンスターチなどデンプンを発酵させたもの。天然の増粘多糖類(ガム質)。乳化の安定性を高め、粘りを出す目的でジェルや乳液に使用されます。保湿作用があり、しっとりした感触をもたらします。 ニンジンの根から抽出された浸出油。一般にはサンフラワー油などの植物油で浸出され、β-カロチン、ビタミンA、B、C、D、E、Fなを豊富に含みアンチエイジングに役立ちます。マッサージオイルや美容液、バーム、クリームなどに使用されます。 キャンデリラワックス。キャンデリラ属の植物から取れたロウで、口紅などを固めるのに使用されます。樹脂成分も含まれています。高温でも柔らかくなりにくく、仕上がり時につやを与えます。 レモンやミカンなどの柑橘類に含まれる酸味成分で、有機酸の一種。重層と混ぜて発泡性の入浴剤を作る他、手作りリンスの材料、ローションなどのpH調整剤や酸化防止剤、キレート剤、収れん剤として広く使用されます。 ヤシ油やパーム油からアルカリ分解して得られた粘り気のある液体。無色で甘味があり、水とよく混じります。化粧品の仕上がりの伸びや滑りを良くするため、皮膚への柔軟作用や保湿作用を与えるため、石鹸材料、ローションなどコスメ全般に幅広く使用されます。 ベースクリーム。種々の有用成分を皮膚に塗布しやすくするためにクリーム状にしたもの。油脂成分と水性成分のタイプがあり、精油を希釈するための基材にもなります。ナチュラルコスメのクリーム基材の原材料は、植物油から作られたものが中心です。 地下層から取れた粘土を天日干ししてパウダー状に粉砕したもの。フレンチ・タイプは色によってホワイト、レッド、ピンク、グリーン、イエローなどに分けられ、それぞれ作用の強さが異なります。ミネラル分を含み、優れた吸着作用、抗炎症作用がありクレイセラピーに使用されます。乳化作用があるため水やオイルで溶いてペースト状にし、フェイシャルパック、ボディパックなどに使用するほか、クレイローション、ミネラルファンデーション、フェイスパウダー、フットパウダー、ボディパウダーなどにも使用されます。※参考「カオリン」「モンモリロナイト」 ブドウ種子から抽出された植物オイルで、主成分はリノール酸、オレイン酸。ビタミンEを含んだ使用感の軽いオイルです。マッサージオイル、石けん材料などに使用されます。 グレープフルーツシードエキストラクト(=GSE)。グレープフルーツの種子から抽出された天然の保存剤。抗菌、抗ウイルス作用があります。ローションやクリームなどの水分ベースのナチュラルコスメの雑菌繁殖を防ぎ、保存性を高める目的で使用されます。 クレンジングベース。植物油が主原料のメイク落とし。油性、ジェル状、クリーム状などのタイプがあります。ココナツ油やホホバ油などの植物油をそのままメイク落としに使う事も出来ます。やさしい洗浄力でお肌に負担をかけません。 香料は合成香料と天然香料に分けられます。さらに天然香料は植物性と動物性に分けられます。ケミカルコスメでは安価に提供出来る石油系の人工香料が主に使用されるのに対して、ナチュラルコスメでは主に精油(エッセンシャルオイル)などの植物性の天然香料が用いられます。花、葉、果皮、樹脂などから抽出された芳しい香りによって仕上がりに魅力を与えるとともに他の原材料の持つ匂いを覆い隠す役割をします。天然精油は揮発性のため香りの持続力はあまりありません。クリーム、シャンプー、コンディショナー、香水、オーデコロンの香りづけ材料として使用されます。 ココアバター。カカオ脂。カカオ豆から採れる植物バター。パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸を含み、皮膚を柔らかく保ちます。石鹸を硬く仕上げる他、練り香水、ボディバターなどに使用されます。 ココナツの果肉から抽出された植物オイル。パルミチン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、カプリン酸を含み、軽い手触りです。マッサージオイル、ヘアオイルの他、シャンプーベースや石鹸素地などの原材料にもなります。 コンディショナーベース。シャンプー後の頭髪ケアに使用されます。毛髪に吸着し、指通りを良くし、つややなめらかさを与えます。市販品の多くはシリコン(つや出し)が含まれていますが、シリコンではなく植物油やシア脂などでつやを出すものもあります。 トウモロコシをパウダー状に細かく粉砕したもの。すべすべと心地よい手触りで植物性のボディパウダーやフットパウダーの他、バスボムを成型し、固める材料としても使用されます。 基材事典サ行
白色の鉱物顔料。おしろいやボディパウダーなどに使用されます。亜鉛華(あえんか)とも呼ばれ、収れん作用、消炎作用と若干の防腐作用があります。二酸化チタンと組み合わせてサンスクリーン剤にも使用されます。酸化亜鉛はUV-A長波からUV-Cまで広くカバーします。※参考「二酸化チタン」 鉄の酸化物でアースピグメントの一種。黒色、黄色、赤色などの顔料として、口紅やファンデーション、マスカラなどのコスメに着色料として使用されます。 ヒマワリの種子から採れる軽い質感のオイル。オレイン酸を多く含み、ビタミンA、D、Eやミネラルを含んでいます。皮膚を柔らかくし、潤いを与えるためマッサージオイルとしてよく使用されます。 シアバターもしくはカリテバター。シアの木に生る多肉質の果実の仁から採れる植物バター。精製と未精製のものがあり、どちらも高い保湿作用で肌の乾燥を防ぎます。油脂の主成分はステアリン酸、オレイン酸などの他、トコフェロール、カロチノイドなどの有用成分が含まれています。融点は約32〜35℃、体温で溶けます。ほのかに甘い香りがし、練り香水、ボディバター、リップクリーム、ヘアトリートメント、石けんなどの化粧品に使用されます。 天然の塩はマグネシウムなどのミネラル成分を含むため、入浴剤やスクラブ剤として使われます。バスソルトとして使用すると発汗や血行循環を促進します。 頭髪用の洗浄剤。界面活性剤。市販の高級アルコール系シャンプーは石油由来で皮脂の洗浄力が強いため、肌荒れの原因になることがあります。石鹸シャンプーは植物油由来ですが、アルカリ性が強いため、肌の弱い方には刺激となることがあります。アミノ酸系のシャンプーベースは皮膚のバリア機能を損なうことが少なく、比較的肌にやさしいとされます。無香料のシャンプー基剤は精油の希釈材になります。 炭酸水素ナトリウム。無臭で白色の粉末。弱アルカリ性で天然の洗浄剤としてバスボムなどの入浴剤の材料になります。皮膚の柔軟、洗浄作用の他、脱臭作用もあります。 アーモンドの種から抽出した植物オイル。マッサージオイルとして一般的によく使われる。オレイン酸が主な成分で、リノール酸、ビタミンA、B1、B2、B6の他パルミチン酸を含みます。皮膚を柔らかくし、乾燥を防ぎます。安価なものは溶剤抽出されている可能性があります。浸出油のベースオイルとしても使用されます。 深海ザメから得るものと、オリーブ油、大豆油などを蒸留後に水素添加して得られる植物性のスクワランがあります。無色でべたつかず、軽い質感を持ち、酸化しにくく保存性が高いのが特徴です。皮膚に吸収されやすく、製品の安定性があり、アレルギーを起こしにくいとされます。美容液、フェイシャルオイル、クリーム、パックなどに使用されます。 エッセンシャルオイル。アロマテラピーの基本となるもので植物の芳香部分から抽出されます。花、葉、果皮、樹脂、根、木部、種子などから得られる天然の揮発性芳香物質。精油の持つ抗菌、抗真菌(カビ)作用から、抗菌剤、抗カビ剤としても利用されます。クリーム、ローション、整髪料、香水などのあらゆる範囲でナチュラルコスメの香りづけを行います。 石けんのもと。油脂を水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)で鹸化(けんか)したもの。オリーブ油、ココナツ油、パーム油などの植物油を主原料に作られます。石けん素地に水やアロマウォーター、ハーブ浸剤、植物油、精油、クレイ、ハーブパウダーなどを加えて石鹸を作ります。石けん素地は生分解性に優れており、合成洗剤に比べ地球環境に影響を与えません。 ゼラニウムの葉から抽出された芳香蒸留水。pH5前後。抗炎症作用、冷却作用があり、乾燥肌や脂性肌の皮脂のバランス調整としてローションやパックなどに使用されます。フローラルハーバルの香り。 センテラは別名ゴツコーラ。ゴツコーラのドライハーブから抽出される浸出油です。古来から有用なハーブとしてアーユルヴェーダでも使用され、皮膚の修復作用があります。クリーム、バーム、マッサージオイルなどに使用されます。 別名ハイペリカム油。西洋弟切草(セイヨウオトギリソウ)の花とつぼみのエキスを植物油に浸出させたインフューズドオイル。肌の鎮静、抗炎症を目的にスイートアーモンドなどの植物油にブレンドしてフェイシャルオイルやバーム、クリームなどに使用されます。 基材事典タ行
イブニングプリマローズオイル。月見草の種子から抽出される黄色の植物オイル。必須脂肪酸であるリノール酸が主成分で、同じく必須脂肪酸であるγ−リノレン(ガンマリノレン)酸を含有します。γ−リノレン酸は体内で生理活性物質となり、炎症を抑えるのに役立ちます。月見草油は皮膚組織の修復作用や保湿作用に優れますが、光、熱、湿気、酸素によって変化しやすいため保存性は低くなります。乾燥肌、老化肌のマッサージオイルにブレンドして使用されます。 ティートリーの葉から抽出された芳香蒸留水。pH4前後。さっぱりとした香りで抗菌作用があり、肌を清浄に保ちます。オイリー肌のローションやクレイパック、頭髪化粧品、日常的なマウスウォッシュなどに使用されます。 ティートリー葉から採れたエキス。抗菌、抗カビ(真菌)作用があり、抗菌防腐剤としてローションやクリームなどの化粧品に使用されます。 パラベンなどの代わりに、抗菌、抗カビ作用のあるティートリー抽出物やグレープシード抽出物などを利用した植物由来の天然保存剤が使用されます。 ビタミンEへ→ 基材事典ナ行
自然界にある植物性、鉱物性を主原料に作られた化粧品。石油が原材料の化学物質を入れず、もしくは入れても必要最低限にとどめているもの。市販品でナチュラルコスメと謳われるもののなかにはイメージ先行で内容はケミカルコスメのものもあるようです。ドクターズコスメは必ずしもナチュラルコスメではない事もあります。市販のナチュラルコスメのシリーズは天然製品が原材料のため、安価なケミカルコスメに比べ割高感があります。 鉱物。安全性の高い白色顔料。カバー力が強く、クリーム、乳液、メイクアップ化粧品などの材料になります。光を屈折させ、紫外線UVA、UVBをさえぎるために酸化亜鉛とともに日焼け止めに使用されますが、多量に配合すると白浮きの原因となります。※参考「酸化亜鉛」 パーム油などの植物由来のワックス。水と油など互いに混じり合わない2つの成分を液体中に分散させるもの。ミルキーローション、クリームなどのクリーム状の化粧品の材料となります。 オレンジ花から抽出された芳香蒸留水。pH4前後。肌のたるみを修復する作用があります。ローション、クレイパック、ローションマスクなどに使用されます。 基材事典ハ行
■ハチミツ ミツバチが花から集めた蜜。天然の甘味料。保湿作用、殺菌作用、抗炎症作用があり、パック、ヘアケア、クリームなどに使用されます。マヌカの花蜜を集めたマヌカハニーと呼ばれるハチミツは抗菌作用に大変優れるため、天然の保存剤としてバームやローションなどに加えて使用されます。 ハマメリス(英名ウィッチヘーゼル、和名アメリカマンサク)の樹皮、葉などからエタノールで抽出されたエキス。抗酸化、抗炎症作用を持つほか、タンニンを含むため収れん作用に優れています。ローション、アストリンゼント、拭き取り化粧品などに使用されます。 ドライハーブを細かい粉状に挽いたもの。ラベンダー、カモミール、ローズ、ハイビスカス、マルベリー、ネトル、サンダルウッドなどナチュラルコスメに自然な香りや色付けをします。バスフィズ、フェイシャルパック、スクラブなどに使用されます。 ドライハーブの浸出液。ハーブティもしくはそれを冷ましたもの。ローションパックやクレイパックなどに利用されます。ハーブの種類によって、アンチエイジング、保湿、抗菌、抗炎症などに役立ちます。 ミツロウと植物油などを原料に作られた親油性の軟膏。クリーム状の軟膏をバームと呼ぶ場合もあります。水をはじいて皮膜を保護し、有用成分を皮膚に長くとどめます。精油を希釈する基材としてリップバーム、ハンドバーム、マッサージバームなどに使用されます。 別名アスコルビン酸。ビタミンCそのものは水溶性で肌から吸収されないため、化粧品では皮脂に溶けるよう脂溶性のビタミンC誘導体として利用されます。皮膚に吸収された後に再びビタミンCの形となり、抗酸化、アンチエイジングとして肌の生理作用を整えます。 別名トコフェロール。植物由来と人工合成とがあり、どちらも抗酸化作用に優れ、酸化防止剤として使用されます。親油性で保湿作用があり、エイジングケアを目的に美容液、フェイシャルオイル、クリーム、ジェルなどに使用されます。天然のビタミンEは結晶化する事があるためナチュラルコスメでは人工ビタミンEが使用される事があります。。 カスターオイルへ→ ペパーミント葉から抽出された芳香蒸留水。pH6.1〜6.3。マイルドな抗菌作用と収れん作用を持ち、クールでリフレッシュする香りは清涼感を与えます。アフターシェーブローション、パック、整肌に使用され、マウスウォッシュや練り歯磨きの材料にもなります。 アロマウォーター。ハイドロゾル。フローラルウォーター、ハーブウォーターとも呼ばれる。植物の葉や花から水蒸気蒸留法で抽出され、各植物の芳香物質を含んだ水。化粧用ローション、フェイシャルパック、水分ベースのクリームなどの材料として使用されます。99%以上が水分で保存性が低いことから、フェノキシエタノール等の殺菌剤が加えられる場合もあります。 天然保存剤へ→ ツゲ科の植物の実から抽出される植物ロウ。常温で液体、低温で固化。酸化しにくく保存性に優れます。保湿力が高く、肌なじみが良い便利なオイルです。アレルギーを起こしにくいため、マッサージオイル、バーム材料、ヘアケア、リップケア、ネイルケア等に幅広く使用されます。 ココナツ油などを原料とする植物由来の界面活性剤。液体状の乳化剤。ポリソルベート20、60、80などの種類があり、数値が大きいとオイルに、小さいと水に近くなります。精油の希釈、拡散剤としてミストスプレーや液体状の入浴剤などに使用されます。化粧品ではシャンプー、ファンデーション、クレンジング剤などに幅広く利用されます。 ボリジ(ボラージ、ルリジシャ)の種子から抽出される植物オイル。必須脂肪酸のγ-リノレン酸を多く含み、皮膚の蘇生力を高めたり、老化によるしわを予防するため、フェイシャルオイルや美容液などに使用されます。酸化しやすいため早めに使い切ります。 基材事典マ行
マカダミアナッツの種実を圧搾して得られる植物オイル。ヒトの皮脂に似た脂肪酸、パルミトレイン酸を多く含み、吸収性が高く、肌なじみがよいのが特徴です。マッサージオイル、クリーム、ヘアオイルなどの材料になります。 ミツロウ。ビーズワックス。ミツバチの腹部腺から取れたロウ分。ミツバチの巣材として利用される。サラシミツロウと呼ばれる精製タイプと未精製タイプがあり、精製タイプは白色でほぼ無臭、未精製タイプは黄色〜茶色で独特の匂いがあります。未精製の蜜蝋にはプロポリスや花粉が含まれています。融点は約60〜70℃。湯せんして植物油に溶かしバーム、クリーム、練り香水などの他、成型材として、口紅やリップクリームなどに使用されます。精製、未精製ともに皮膚の保湿作用、修復作用があります。 ■水 精製水、蒸留水、ミネラルウォーターなど。ローションやクリーム、クレイパックなどのコスメの基材として用いるならば、精製水や蒸留水などの不純物がないものを用います。ミネラルウォーターを使用する時はミネラル分の少ない軟水が適してます。 ■モンモリロナイト 粘土。モンモリオナイトとも。名称はフランスのモリオ火山で採掘された由来より。鉱物的にはスメクタイトが多く含まれています。ミネラルを含み、吸着作用、乳化安定作用があり、石鹸材料、パック、スクラブ剤などに使用されます。※参考「クレイ」 基材事典ラ行
ラベンダー花と葉から抽出される芳香蒸留水。pH5.6〜5.9。肌の再生を促し、収れん作用があるため、ローション、ヘアミスト、フェイシャルパックなどに使用します。炎症を抑えることから、日焼け後のカーマインローション、アフターシェーブローションなどにも使用されます。 大豆などの植物由来のリン脂質。細胞膜と非常によく似た構造をしているため、有効成分の皮膚吸収を促進し、細胞間脂質に入り込むことで水分保持力を高めます。乳白色で粘液状、親油性と親水性を持ち、クリーム、美容液などに用いられます。 バラの花から抽出される芳香蒸留水。ローズウォーター。pH4〜4.5。バラ水。穏やかな収れん作用と冷却作用があり、伝統的な化粧用ローションとして使用されてきました。ローションやパックなどで使用すると水分を保持させ、キメを整えます。芳香は比類のないフローラルの香り。 野バラの一種であるドッグローズの実から抽出される植物オイル。赤みがかったオレンジピンク色で美容オイルとしてよく使用されます。リノール酸、アルファリノレン酸を多く含み酸化が早いのが特徴です。ビタミンCが豊富で加齢によるしみ、しわの他、傷痕や火傷痕などを目立たなくさせるのに役立ちます。フェイシャルオイルや、目元ケアなどに使用されます。 ローズマリーの葉から抽出される芳香蒸留水。pH4.5前後。大変優れた収れん作用と抗酸化作用を持ち、化粧用ローションの他、抜け毛予防のヘアトニック、シャンプー、整髪料などにも使用されます。 ローズマリーの葉から抽出されるエキス。天然のアンチオキシダント剤。抗酸化作用に非常に優れるため、美容液、マッサージオイル、バーム等の油分ベースの酸化防止剤として使用されます。
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