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精油とハーブのプロフィール事典《ライラック(リラ) Lilac》
英名:Lilac 別名をハナハシドイ、リラとも言います。ヨーロッパ原産の落葉高木でリラはフランス語読みの「Lilas」から来ています。属名のSyringaはギリシャ語の笛の意味で、ライラックの枝が中空になっていて笛を作ったことに由来しています。白、紫、ピンクの花々を枝先に穂状に多数咲かせる様子は芳しい芳香とともにロマンチックで美しい印象を与えます。そのためライラックの花は歌や詩、絵画などに数多く残されてきました。宝塚歌劇のテーマソング「すみれの花咲く頃」の原題は「リラの花咲く頃」で、フランスではライラックの花が咲く時期が最も良い季節であることを表わしています。昔のヨーロッパでは船員が安全な航路を祈るおまじないとしてライラックを使いました。白いライラックの花は魂の鎮めのために葬儀で使われた歴史があります。愛らしいライラックの花は恋のおまじないとしても使われてきました。通常は4つに裂けているライラックの花弁が5つに裂けている場合には恋がかなう「幸運のお守り」になります。ライラックの精油はほとんど見る事は出来ないほどレアです。花から芳香成分を取り出すのが難しいことと、フレッシュの花の香気成分と精油の芳香成分がかなり異なるためです。( )内は長谷川香料のウエブサイトより抜粋(花の香気成分としては、主成分のライラックアルコールの他に、α−ピネン、オシメン、メチルベンジルエーテル、ヒドロキノンジメチルエーテル、cis-3-ヘキセノール、ベンズアルデヒド、アニスアルデヒドなどが報告されています。)純然の精油の代わりに合成香料が市販されていますが、これらはもちろんアロマセラピーに用いるものではありません。ライラック精油に関する文献はほとんどありませんが、19世紀にはマラリアや寄生虫の駆除として使われていたそうです。歴史的にはスキンケアや切り傷などのケアに用いられた事もあるようですが、現在のライラック精油の価格を考えると現実的ではありません。最も良い使用法は特別な天然香水作りです。 ★ライラック・アンフルラージュ精油★ 《ライラック精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:抗うつ、鎮静、高揚 心への作用:うつ気味の心に明るさを呼びこんでリラックスさせます。気持ちを安らかに鎮静させます。 ヒーリングの作用:ハートと第二のチャクラの流れをスムーズにして甘い夢に誘います。幸せな記憶を呼び覚まし、インスピレーションと創造性を掻きたてます。ライラックの香りは内なる美しい庭に連れ出して楽園を散歩させてくれます。 キーワード:至福、天上の芳香、女性性 相性の良い精油:柑橘系、花系、ハーブ系と良く合いますが、ライラックのデリケートな芳香はあえてブレンドせずに単一の香りとして楽しむ事をおススメします。 《ライラック精油》を使ったホームケアの方法 ◆天然香水、調香に
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