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精油とハーブのプロフィール事典《ギンコウ(イチョウ)Ginkgo》
英名:Ginkgo 恐竜の時代から存在していた古い植物で、樹高30mに成長する樹もあります。樹皮は病害虫、菌類、排気ガスなどへの耐性が高いため、街路樹としてよく植栽されています。原爆投下の後に唯一生き延びる事の出来た樹で、生命力が非常に強いのが特長です。イチョウの木は雌雄異体であり、雄木と雌木が存在して実をつけます。雌木に生る独得な匂いのする実は「銀杏」として珍重され、食用にされます。ハーブ療法では葉部分を使用します。ギンコ、もしくはイチョウ葉と呼ばれています。イチョウの平らな葉の形は二つに裂けた様子がヒトの大脳縦列の裂け目に似ている事から脳への働きがあると考えられてきました。その他にも中医学では2つに裂けたイチョウ葉が左右の肺を連想させる事から、呼吸器系の疾患に使用されてきました。近年では中高年の方の脳の血行循環を助ける「イチョウ葉エキス」として錠剤やサプリメントなどでの認知が高まっています。ギンコウには ケルセチン、ルチンなど13種以上のフラボノイドが含まれています。その他にもテルペンラクトンの一種、ギンコライドというギンコウにのみ含有する成分があり、これらは強い抗酸化作用と活性酸素を除去する力に優れています。血管の拡張作用や血液をサラサラにする働きがあり、血栓を予防し、記憶力や集中力を高めます。1992年のイギリスの医学雑誌「ランセット」の発表によれば、ギンコウの摂取によって集中力や記憶力、気力の減退、疲労、不安、抑うつ、耳鳴り、めまい、頭痛などの症状が軽減したとの報告があります。しかも、これらには副作用の症状が見られていません。また、ドイツの研究ではアルツハイマー型痴呆症の患者がギンコウを摂取したところ、明らかな改善が見られたと報告されています。これらの投与にはイチョウ葉の錠剤が用いられています。財団法人日本健康・栄養食品協会では、市販のイチョウ葉エキスについて以下のように定めています。『フラボノイド配糖体24%以上、テルペンラクトン6%以上含有し、ギンコール酸の含有量が5ppm以下である事』葉に含まれるギンコール酸はアレルギー性皮膚炎などの副作用を起こす事があります。ただし、ギンコール酸が含まれるのは種子の外皮部分で、葉に含まれるのはわずかです。※下記参照↓
《ギンコウ》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:葉 ハーブの成分:フラボノイド配糖体、ケルセチン、テルペンラクトン 一般的なハーブに期待される作用:抗酸化、血行循環促進、神経剤、刺激、発汗、収れん ハーブティーブレンド:ジンジャー、ネトル、ワイルドストロベリー、ローズマリー、ダンディライオン ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブティーの味:穏やかで飲みやすい草の味わい 《ギンコウ》ドライハーブの使い方 ◆記憶力アップ、脳の健康サポートに ◆血行促進、冷え性、肩こりに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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