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精油とハーブのプロフィール事典《ミルクシスル Milk thistle》
英名:Milk thistle 草丈は大きなものは3mにもなり、茎やギザギザした葉先には棘があり、球果の形をした赤紫色の花を咲かせます。葉脈は乳白色をしており、これがミルクシスル(乳の薊)の名前の由来です。聖母マリアがキリストに乳を飲ませた時にこぼれた乳だとされ、それゆえに母なる力の宿る神聖な薬草としてマリアアザミ、ホーリーシスル(神に捧げられた薊)の名前でも呼ばれてきました。ミルクシスルの名前のようにこのハーブには母乳の出を良くする作用があると言われてきましたが、現在では肝臓の働きを高める事でよく知られています。ハーブ療法では楕円形をした種子を使用します。種子中に含まれるシリマリンという成分が肝細胞への毒素侵入を防ぎ、毒素分解を行うため肝細胞の保護と再生力に優れています。ミルクシスルの種子はアルコールを飲む方、薬の副作用で肝臓へ負担がかかっている方の肝臓保健に大変役立ちます。その他にも肝機能の低下によるイライラ、うつ的症状にも良いハーブです。肝機能の弱りから来る頭痛、肌のトラブル、疲労感等にも有用です。かつては蛇による毒素の排出にも利用されたほど、肝臓のダメージに対して回復力をもたらします。ただし、投薬中の方は医師に相談のうえ、適切に利用してください。 なお、種子部は硬いのでミルや乳鉢などで潰して使用します。味はほとんどないため、ブレンドするかカプセルやチンキで用います。 《ミルクシスル》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:種子 ハーブの成分:フラボノリグナン(シリマリン)、油脂(リノール酸、オレイン酸)、ビタミンE、フィトステロール 一般的なハーブに期待される作用:肝細胞再生、肝機能亢進、解毒、抗酸化、胆汁分泌、催乳、抗うつ ハーブティーブレンド:ジャーマンカモミール、リンデンフラワー、ローズ ハーブティーの浸出時間:5分 ※粉砕して抽出 ハーブティーの味:味や香りはほとんどありません 《ミルクシスル》ドライハーブの使い方 ◆肝臓の保健に ◆母乳の出を良くするために
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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