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精油とハーブのプロフィール事典《ヒソップ Hyssop》
英名:Hyssop 耐寒性のある半常緑の多年草植物で、南ヨーロッパが原産です。主な産地はフランス、ドイツ、イタリアなどです。よい香りのする緑色の葉をつけ、6〜8月にかけて濃い青紫色もしくはピンクや白色の花を咲かせます。葉が柳に似ているため和名はヤナギハッカと呼ばれます。ヒソップの花にはミツバチや蝶が集まり、ハーブガーデンの植え込みに欠かせない植物です。古代ギリシャの医師ディオスコリデスはこの植物に「聖なるハーブ」を意味するヒソップの名をつけました。旧約聖書にも記されているヒソップですが、これは現在ではマジョラムではないかと言われています。古くは神殿の浄化に用いられ、教会ではヒソップを床に撒いて場の浄化を行いました。ベネディクト派の修道士はヒソップをリキュール作りに利用しました。現在でもレシピが残っている最古の薬草系リキュール「ベネディクティン」です。昔のローマ人はこの薬草をペスト対策にも用いていました。ヒソップは喉の痛みに良いハーブとして長く栽培され、17世紀の英国のハーバリスト、ニコラス・カルペパーはヒソップを気管支炎に対して処方しました。ヒソップのチンキ、シロップは「咳止め」として利用され、ティーや浸出液は、しつこい痰や喉の痛みなどに有用です。ティーは消化を助け、食欲を回復させ、風邪やインフルエンザを予防します。打ち身に対してはパップにすると治癒を助け、瘢痕形成の作用で傷跡を目立たなくさせます。血圧を上げる作用があるため、高血圧には禁忌ですが、低血圧の方にはよいハーブです。また、ヒソップには防虫の作用もあることから、床撒きハーブ(ストローイング)や室内香として広く利用されてきました。 精油は全草から抽出され、すっきりと爽やかな芳香成分を持ちます。打ち身や捻挫に湿布法で、呼吸器の不調には吸引法で用いられます。低血圧の方に対しては全身トリートメントを行います。
《ヒソップ精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:消毒、鎮痙、消化促進、去痰、解熱、発汗、癒傷、昇圧、通経 心への作用:精神的な疲労を癒し、元気にさせます。集中力を高め、神経を衰弱させる出来事から心を解放させます。 ヒーリングの作用:気持ちを中心に戻します。オーラの輪郭をくっきりさせ、消耗したエネルギーの補充を行います。 キーワード:静かなバイタリティ、解放 相性の良い精油:ハーブ系、柑橘系とよく合います。 禁忌:妊娠中、乳幼児、高血圧、てんかんの方は使用を避けます。 《ヒソップ精油》を使ったホームケアの方法 ◆気管支炎のケアに ◆神経の緊張、集中力を高める、リフレッシュに ◆喉の痛み、鼻づまりに ◆打撲、捻挫、関節炎に 《ヒソップ》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:葉、茎、花 ハーブの成分:精油、フラボノイド、タンニン、苦味質、配糖体 一般的なハーブに期待される作用:抗菌、抗ウイルス、解熱、収斂、去痰、発汗、消化促進、消毒、通経、昇圧、瘢痕形成 ハーブティーブレンド:ペパーミント、スペアミント、レモンバーム、レモンバーベナ、レモングラス ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブティーの味:爽やかな草の味わい 《ヒソップ》ドライハーブの使い方 ◆風邪、インフルエンザ、お腹のはりに ◆咳、喉の痛みに ◆咳、痰、鼻づまりに ◆打撲、捻挫に ◆虫刺されに
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