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精油とハーブのプロフィール事典《マーシュマロウ Marsh mallow》
英名:Marsh mallow マーシュマロウ(マシュマロウ)は、和名を「ウスベニタチアオイ 」と言い、ヨーロッパ、西アジア〜北アフリカ原産のアオイ科の耐寒性の多年草です。「マーシュ」は湿地や沼地の意味で、この植物が湿った土地を好むことから名付けられました。お菓子の「マシュマロ」は、かつてこの植物の根のデンプンを原料にしたことに由来しています。(現在のマシュマロは卵白のゼラチンと砂糖で作られています)根の粉末は咳止めのトローチ剤の原料として使われ、種小名のオフィキナリスが「薬用」の意味であるように優れた薬用植物として知られてきました。直立した茎は2 m に成長するものもあり、観賞用としても植えられています。葉と茎には綿毛があり、別名「ビロードアオイ」とも呼ばれています。晩夏にピンクがかった白色の花を咲かせます。ハーブとしての使用部位は根、葉、花で、いずれも喉の痛みを和らげます。マーシュマロウのハーブは主に根が使われることが多く、根にはペクチン、タンニン、アスパラギン酸などの有用成分が豊富に含まれています。体内の粘膜の保護作用や抗炎症作用があり、口内炎、胃炎、吐き気、消化性の潰瘍、腸炎、気管支炎、尿道炎などに有用です。マーシュマロウのティーには緩下、整腸作用のある粘液成分ペクチンが含まれており、腸内環境を良くして便秘を改善します。利尿作用もあるので、むくみなどにも良いハーブです。粘液質が糖の吸収を遅らせるので食後の血糖値の上昇を防ぐ働きもあります。鎮咳や去痰の作用もあり、風邪の諸症状の緩和に役立ちます。マーシュマロウの粘液質には皮膚の保護、修復作用があるので、火傷、すり傷、打撲などにはやや長めに浸出させたティーを湿布にして用いると炎症と痛みを和らげます。長時間かけて濃縮させた浸出液には粘り気が出るので、ハーブの湿布として利用出来ます。 《マーシュマロウ》ドライハーブのプロフィール マーシュマロウは薬理に優れたハーブで、特に根は薬効に優れています。根と花・葉では抽出時間を変えます。濃縮液には強い粘性があるのでパップ(湿布)として使用出来ます。パップ中の他のハーブとのつなぎあわせにも利用出来ます。 ハーブの使用部位:根、葉、花 ハーブの成分:粘液質、ペクチン、フラボノイド、タンニン、クエルシトリン、フェノール酸 一般的なハーブに期待される作用:粘膜保護、鎮痛、癒傷、抗炎症、去痰、鎮咳、利尿、緩下、血糖値調整 禁忌:他の医薬品の吸収を遅延させるため、薬の服用前後1時間は使用を避けます。 ハーブティーブレンド:ジンジャー、シナモン、レモングラス ハーブティーの浸出時間:(根)5分、(花・葉)3分 ハーブティーの味:(根)ほのかな甘みととろみ、味はあまりない (花・葉)爽やかな草の風味 《マーシュマロウ》ドライハーブの使い方 ◆喉の痛み、口内炎に ◆胃もたれ、吐き気、便秘、胃炎、大腸炎に ◆気管支炎に
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