|
精油とハーブのプロフィール事典《サイリウム Psyllium》
英名:Psyllium サイリウムは、インド原産のオオバコ科の植物「プランタゴ・オバタ」の種子の外皮を破砕したもので「サイリウム」もしくは「サイリウムパウダー」、「サイリウムハスク」(ハスクは種皮の意味)と呼ばれています。オオバコは日本の道端などで見かける野草で放射状の葉と花穂を付けた数本の茎があり、葉は薬草として利用されてきました。オオバコの植物は200種類以上あり、日本で見られるオオバコとインドオオバコ(プランタゴ・オバタ)とでは種類が異なります。プランタゴ・オバタの種子は長さ2〜4mmでピンクがかかった灰褐色をしています。種皮は白い膜で精製すると白色のサイリウムハスクになります。サイリウムはアーユルベーダでも用いられ、水溶性と不溶性の食物繊維が80%含まれており、水を加えると大きく膨潤してゼリー状になります。種子が出すこのような粘液は「ムシレージ」と呼ばれるものでチアシードやバジルシードにも見られます。ムシレージは種子が発芽するための必要な水を保持する植物としての機能です。膨潤させたサイリウムを水とともに内服すると腸内で水分を吸収して腸のぜん動運動を促し、慢性の便秘を改善します。ドイツでは過敏性腸症候群の改善にも利用されています。サイリウムは妊娠中の便秘を予防しますが、緩下作用があるため事前に医師に相談します。摂り過ぎは下痢や腹痛の原因となるため、過剰に摂るのは避けます。ダイエタリーファイバーとして食物繊維の不足を補い、コレステロールの吸収の抑制、血中コレステロール値を低下させて生活習慣病の予防に役立ちます。サイリウムには消化出来る糖質がほとんど含まれないため低糖質ダイエットを行う人たちの間で利用されています。 《サイリウム》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:種子と種皮 ハーブの成分:粘液質、油脂、イリドイド配糖体 一般的なハーブに期待される作用:緩下、脂質の吸収抑制 《サイリウム》ドライハーブの使い方 ◆便秘に ◆ダイエット、ヘルシー料理に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
|
2012-2024 Copyright (C) Holistic Aroma Academy, all rights reserved.
|