|
精油とハーブのプロフィール事典《リリー Lily》
英名:Lily(gold-banded lily) リリー植物画:Wikipedia リリーは日本に自生する山百合と呼ばれる多年草植物です。6〜7月に直径が20cmほどの大きな花を咲かせ、花の内側中心には黄色い筋と赤い斑点があります。山百合は日本固有の植物で他品種合せてユリは100種類を超え、現在では世界中に植生しています。花部に強い芳香があり、ここから精油が抽出されます。鱗茎部にはグルコマンナンが含まれているため縄文時代には食用もされていました。ユリの華麗な花姿は西洋でも聖なる植物としてキリスト教の儀式などに使われてきました。ユリ植物を文様にしたものも数多く残されています。ユリには特徴的な強い芳香がありますが、精油として見かけることはほとんどありません。現在、市販されているリリー香料のほとんどは人工香料によるもので、それらにはアロマセラピーとしての効能は全くありません。リリーの天然精油はごくわずかに香料業界で利用されているだけで、それも溶剤による抽出がほとんどです。香水のメッカである南フランスではマドンナリリーからアブソリュート精油が商業生産されますが、それすらもわずかな量です。アンフルラージュのリリー精油は本物のユリの芳香とほぼ同じです。1mlのアンフルラージュ・リリー精油を抽出するのには200キロ以上の花弁が必要です。日本人に親しまれてきた香気高く温かみのある魅惑的なユリの芳香です。リリー精油はカレンデュラ浸出油に加えると大変良いスキンケアやキューティクルケアになるようですが、値段を考えるとあまり現実的とは言えません。リリー精油は天然香水への使用が大半です。天国の香りと比喩される香りは他精油とブレンドするのも良いのですが、単一で用いられるのにふさわしいものです。 《リリー》精油の作用 一般的な精油に期待される作用:鎮静、緩和、抗不安、抗炎症、抗菌、瘢痕形成 心への作用:気持ちを高揚させ、幸福感や自己肯定感を育みます。ストレスを癒し安心させます。 ヒーリングの作用:感性と理性のバランスを取ります。リリーの芳香は瞑想状態を深くします。霊的な探求心を高めて聖なる領域の旅をするのを助けます。 キーワード:聖なる力、純潔 相性の良い精油:花精油と相性が良い。イランイラン、ネロリ、ジャスミン、ローズオットー、チュベローズなど 禁忌:妊娠中は使用を避けてください。 《リリー》精油の使い方 例 ◆天然香水に ◆香油、練り香に ◆特別なトリートメントに ◆リチュアルバスに ※精神世界的な使用法
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
|
2012-2024 Copyright (C) Holistic Aroma Academy, all rights reserved.
|