英名:Ginger Lily
学名:Hedychium spicatum(ヘディキウム・スピカタム)
和名:ハナシュクシャ(花縮紗)
科名:ショウガ科
種類:多年草
草丈:約0.6〜1.2m
原産地:インド
精油の抽出部位:根
精油の抽出方法:水蒸気蒸留法、溶剤抽出法、超臨界二酸化炭素抽出法
精油の香りのイメージ:フルーティでスパイシーを感じる甘い花の香り
香りのノート:トップ
ブレンドファクター:3
精油の成分例:(アブソリュート)
【オキサイド】1,8-シネオール(40.0%)
【ケトン】カンファー(8.13%)
【モノテルペン炭化水素】クべべン(4.25%)
【モノテルペン炭化水素】カンフェン(4.11%)
【モノテルペンアルコール】ボルネオール(3.0%)
【モノテルペン炭化水素】β-フェランドレン(5〜10%)
【モノテルペン炭化水素】α-ピネン(1.25%)
【モノテルペン炭化水素】ツジェン(1.50%)
【モノテルペンアルコール】リナロール(1.05%)
【セスキテルペンアルコール】スパスレノール(1.05%)
その他、シス-ファルネセン、γ-セリネン、ムウロレン、α-コパエン、フュムレン、カリオフィレン、テルピネン-4-オール、テルピネオール、メチルオイゲノール
ジンジャーリリー植物画:Wikipedia
ジンジャーリリーはユリの名前が付いてますがユリではなく、インド、マレーシア原産のショウガ科の常緑多年草です。花がユリのように美しいことからジンジャーリリーやホワイトジンジャーと呼ばれています。属名のHedychiumは「甘い」と「雪」を意味する言葉に因んでおり、ジンジャーリリーの香気高い白い花を表わしています。繊細な花部分から漂う甘くエキゾチックな芳香は遠くまで香ります。特に夕暮れから夜にかけて香りが強くなるため、夜をイメージする香水に用いられています。白いジンジャーリリーの花はハワイでは花嫁の祝福のレイに用いられます。日本には江戸時代に渡来し、園芸植物としても知られています。アーユルベーダでは「カチリ」と呼ばれる薬の原材料になります。これは主に頭皮のトラブルや気道の不調に用いられます。
精油はフレッシュの根茎部分から水蒸気蒸留法、溶剤抽出法、超臨界二酸化炭素抽出法(CO2エキストラクト)などで得られます。真の精油の定義では水蒸気蒸留法と圧搾法で抽出されたものだけが精油であるとされ(私の聞いた話では蒸留工程のない圧搾法精油は「エッセンス」であって「エッセンシャルオイル」ではないとする考えもありました)、その定義上ではCO2抽出やアブソリュートは精油ではないのかもしれません。けれどもCO2抽出やアブソリュートには精油に含まれているほぼ同じ成分があり、さらにどちらの方法も水蒸気蒸留法には見られないユニークな成分が抽出されます。ジンジャーリリーの精油にはいずれも自然界に近い香りが残されています。精油は甘さがありながらも甘すぎず、フルーティのなかにスパイシーと根茎を感じさせる軽い土っぽさのある香りです。レア精油の部類になるためセラピー目的よりも主に香水に使用されます。CО2や溶剤抽出法の精油にはやや粘性があり、精油は薄い琥珀色をしています。
《ジンジャーリリー精油》の作用
一般的な精油に期待される作用:強壮、催淫、高揚、抗菌、抗うつ
心への作用:ふさいだ気持ちを引き上げ、悲しみを和らげます。疲労感から無感情や無気力になっている心に温かさを与えます。
ヒーリングの作用:エネルギーのブロックを取り去り、感情を解放させます。生命エネルギーを高め、意欲や情熱、愛する気持ちを掻きたてます。
キーワード:情熱、五感の強壮、生きる喜び
相性の良い精油:花系、スパイス系、樹脂系との相性が良い。パルマローザ、ジャスミン、
クローブバッド、フランキンセンス、ミルラ、ガルバナム、シスタスなど。
禁忌:妊娠中は使用を避けます。敏感肌の方は肌使用の際には皮膚刺激に注意します。
《ジンジャーリリー精油》を使ったホームケアの方法
◆天然香水
パフューム、トワレ、コロン、練り香などに加えます。
◆ルームスプレー
エアフレッシュナーとして使うと部屋の空気をフレッシュにします。
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