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精油とハーブのプロフィール事典《バニラ Vanilla》
![]() 英名:Vanilla バニラは、中央アメリカ原産のつる性ラン科植物です。マダガスカルやレユニオン島でも栽培されており、これらの土地で採れるバニラは最高級品として「ブルボンバニラ」と呼ばれています。木に巻き付いて成長するつるは30mにもなることがあり、ハチドリを呼び寄せる薄緑〜黄色の花を咲かせます。ハチドリたちはこの花の受粉を助けますがハチドリがいない地域では人の手による受粉が行われています。芳香のある花は受粉しなかった場合は一日で地面に落下します。バニラの甘い香りは花が受粉した後に生る何千もの黒い種子を含んだ長い豆のような果実(さや部)から得られます。果実は生の状態では青臭く、特有の甘い香りは「キュリング」という手間のかかる工程を経てから醸し出されます。キュリングでは未熟な果実を乾燥、発酵させて果実がチョコレート色になるまで約9ヶ月かけて熟成させます。そこから取り出した種が「バニラビーンズ」と呼ばれるチョコレートやアイスクリームでお馴染みのあの甘い香りのフレーバーです。バニラの香料は古くはメキシコのアステカ族が珍重し、その後にスペイン人によってヨーロッパに広まり、現在では世界中で愛されています。芳香成分バニリンを含む天然のバニラは大変な手間をかけて得られるため高価です。食品の「バニラエッセンス」はバニラの香料をアルコールで希釈したものですが、その多くは人工バニリンが混ぜられた偽和品が使われています。なお、バニラエッセンスそのものに甘みはありません。
一般的な精油に期待される作用:抗うつ、高揚、鎮静 心への作用:心を温めて気持ちを引き揚げます。官能性に働きかけ、甘い喜びに包まれます。 ヒーリングの作用:感情を動かしてエナジーフローを起こします。楽観と幸福感をもたらします。 キーワード:幸福、受容、官能 相性の良い精油:コーヒー、ココア、ローズ、パチュリー、イランイラン、シナモンバーク、クローブバッド、コリアンダー、ネロリ、ラベンダー、レモン、チュベローズ
◆天然香水に
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