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精油とハーブのプロフィール事典《ディル・シード Dill Seed》
![]() 英名:Dill Seed ![]() ディルはセリ科の一年草で西アジア、南ヨーロッパが原産です。ディルの名前は古代スカンジナビア語の「鎮める」を意味する「dilla」に由来しています。和名は「イノンド」(蒔蘿)、その他に「ジラ」の呼び名があります。時に、キャラウェイと同じ「ヒメウイキョウ」と呼ばれることがあります。ディル植物は直立した茎を持ち、白もしくは黄色の花を咲かせます。花後の種子からはスパイシーな芳香の精油が得られます。香りのある葉茎部分はボルシチや魚料理などに使われ「魚のハーブ」と呼ばれるほど魚料理と相性が良く、魚特有の臭みを消して、魚本来の味を引き立てます。種子(ディル・シード)は、ピクルスやカレーなどの定番香味料です。ディルの歴史は長く、古代エジプトやローマでは薬用、生薬として使われてきました。貴重なハーブとして古代には、ディルの茎や種子で税金を払っていた歴史があります。ディルシード精油の香りは、同じセリ科であるフェンネルシード精油やキャラウェイシード精油に似た印象があります。植物としてもフェンネルと非常によく似ていますが、フェンネルには大きな鱗茎があるのに対してディルにはありません。ディルシード精油はお腹のガスの排出を助け、しゃっくりや便秘などにも有用です。料理に使われるたいていのハーブがそうであるように、この精油も食欲を高め、消化を良くします。精油の色は淡い黄色〜緑色もしくは無色で、季節によって多少異なります。スパイシーでフレッシュな芳香です。フェンネル精油と同じく母乳の出を良くする作用があります。妊娠中は避けた方が良い精油ですが、授乳中には役立ちます。芳香浴では集中力を高め、思考をクリアにします。神経の鎮静作用があり、不安や緊張感を和らげます。スパイシーですが、繊細で優しさが感じられるこの香りによって安眠を誘われる人もいます。
一般的な精油に期待される作用:健胃、消化促進、通経、催乳、駆風、鎮痙、強壮、消毒 心への作用:不安、緊張を和らげ、うつ気味の心を引き上げます。力み過ぎる傾向にある人、神経が疲労しやすい人、ネガティブな感情パターンが消化器系の問題や頭痛を引き起こしている場合の助けになります。 ヒーリングの作用:みぞおちに溜め込まれたネガティブなエネルギーを解放させ、エネルギーの曇りを取りはらいます。新しい変化を呼び込みたい場合や、新しい意識の扉を開きたい場合に役立ちます。 キーワード:太陽神経叢のエナジー解放、リセット、リフレッシュ 相性の良い精油:ベルガモット、レモン、オレンジ、ブラックペッパー、ナツメグなど
◆月経痛、無月経に ◆疝痛、消化不良に
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