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精油とハーブのプロフィール事典《緑茶 Green Tea》
英名:Tea(Green Tea) 緑茶として日本人に親しまれている茶の木はツバキ科の常緑低木で、10月から12月にかけて白い花を咲かせます。よく知られているように、同じ茶の木(葉)からは緑茶、紅茶、中国茶の3種類の茶葉が採れます。3種類の茶葉の違いは茶葉の発酵度の違いよるもので、緑茶は不発酵茶、紅茶は完全発酵茶、中国茶は弱〜半発酵茶(一部は後発酵茶)です。さらに茶の木にも葉が小さくて丸く、寒さに強い中国種と、葉が大きくて先端が尖り、寒さに弱いアッサム種とこれら2つの中間の種類があります。日本で栽培されている茶の木の多くは中国種です。抗アレルギー作用で知られる「べにふうき」の茶葉はアッサム種の近縁種でメチル化カテキンを多く含んでいます。緑茶のなかにもいくつかの種類がありますが、国内で飲まれている緑茶の多くは煎茶と呼ばれる種類です。お茶の生葉には酵素が含まれており、生葉を摘んだ状態で置いておくと発酵が始まります。煎茶は新鮮なお茶の葉を摘んで、それを高温で蒸し、蒸す事で発酵を止め、それをさらに揉んで乾燥させます。そのため、煎茶には発酵のプロセスがありません。緑茶を蒸した後に揉まずに乾燥させたお茶は「てん茶」と呼ばれています。今や世界的にも大ブームの抹茶は、このてん茶を微粉末に挽いたもので、茶葉を直接に摂取することが出来ます。緑茶は広義のハーブとしてハーブティーブレンドにも使われています。日本人にとっての緑茶は日常的な「お茶」であり、ハーブティーのイメージはないのですが、海外での緑茶は健康に良い成分を含んだカフェイン入りのハーブとして大いに利用されています。緑茶に含まれる有効成分のひとつ、カテキン類はポリフェノールの一種でタンニンとも呼ばれる緑茶の渋み成分です。緑茶のなかに含まれるカテキンには下記の4種類があります。
これらは加熱処理を行うことで成分が変化します。
その他にもカフェインやテアニン(アミノ酸)なども含まれ、特に茶の新芽にはこれらが多く含まれています。新芽を摘んで作る抹茶や玉露にもカフェインが多く含まれています。カフェインには興奮作用があるため、眠気覚ましや気分を向上させる働きがあります。カフェインにはアルコールの代謝を良くする働きがあるので二日酔いの時にお茶を飲むのは効果的です。脂肪の燃焼を促す作用もあります。お茶1杯に含まれるカフェイン量は約15〜30mgと比較的高く、本来では興奮性が高くなるのですが、茶葉に含まれるテアニン成分によってカフェインの興奮作用が抑えられているため、お茶の持つ興奮作用はとても穏やかです。テアニンは摂取すると脳内の波形がα波となることから、リラックス成分としても知られています。その他にも緑茶は有効成分を利用した洗浄剤、消臭剤、殺菌剤、染料、医薬品、酸化防止剤などで広く商業利用されています。 ★水溶性抽出物シネカテキンス★ 《緑茶》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:葉、茎 ハーブの成分:アルカロイド、タンニン、テアニン、精油、クロロフィル 一般的なハーブに期待される作用:抗酸化、抗アレルギー、抗コレステロール、抗腫瘍、興奮、利尿、収れん、抗菌、止瀉(下痢止め) ハーブティーブレンド:ローズ、ラベンダー、ジャスミン、オレンジフラワー、レモングラス、ペパーミント ハーブティーの抽出時間:煎茶で約30秒、玉露で約2分 ハーブティーの味:渋味と柔らかな甘み 《緑茶》ドライハーブの使い方 ◆アロマクラフトに ◆風邪予防、マウスウォッシュ代わりに ◆ハウスキーピングに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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