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精油とハーブのプロフィール事典《キャラウェイシード Caraway Seed》
英名:Caraway Seed キャラウェイは別名を「カラム」、和名を「ヒメウイキョウ(姫茴香)」と言い、西アジアが原産のセリ科の二年草です。同じセリ科のディル(別名イノンド)もヒメウイキョウと呼ばれています。歴史の古い植物で石器時代から栽培され、古代エジプトでは儀式や料理に用いられていました。新石器時代のスイスの遺跡からはキャラウェイシードの化石が発見されています。フェニキア商人によってヨーロッパに伝わり、アラビア人によって「キャラウェイ」と名づけられました。草丈は30〜60cmに成長し、直立した茎のなかは空洞で、人参葉によく似たレース状の葉が付きます。2年目に傘状の白い花が咲き、花後に三日月型の果実が生ります。種子のように見えるものは実際には果実で、スパイスやティーに用いられるのもこの果実(種子)部分です。果実は濃褐色になった後に収穫し、スパイスとして利用します。プチプチした触感と甘くほろ苦い、ぴりっとする味と香りでザワークラウト、焼きリンゴ、パン、ケーキなどに広く利用されています。スパイスのなかではカレー料理にはあまり使われることのない香辛料です。外観はクミンシードによく似ているため間違われることがあります。キャラウェイの種子は消化剤、口臭予防としてフェンネルシードのように食後に種子をかみ砕いて『息を甘くするための』アフターミント代わりに使われています。ドイツではリキュールの材料として使われ、イタリアでは有名な「カンパリ」のフレーバーとして知られています。古くからキャラウェイには人や物を引き付ける魔力があると信じられ、媚薬(いわゆる惚れ薬)として利用されてきました。その他にもキャラウェイの種子を入れておいた物は盗難にあわないという呪いが信じられてきました。ハーブ療法では、お腹の張りや消化不良、疝痛などに利用されます。ティーにして飲むと食欲を刺激して腸内細菌叢を整えます。同じセリ科でよく似た薬理作用のフェンネルシードやアニスシードに比べ、キャラウェイシードの消化器系への薬理作用は最も優れています。英国薬草薬局方では催乳と子供の疝痛に効果があるとの事です。 《キャラウェイシード精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:抗微生物、消毒、鎮痙、食欲増進、収れん、駆風、利尿、消化促進、通経、去痰、催乳、刺激、健胃、強壮、駆虫 心への作用:精神的な緊張と感情的な疲労を和らげます。気持ちの落ち込みを救い、心を温めて神経を強壮させます。 ヒーリングの作用:体内のエナジー循環を刺激して前向きで穏やかなエナジーフローを起こします。停滞しているエネルギーの流れを元に戻して調和をもたらします。 キーワード:ストレスリリース、エナジーフロー、サイクルの一巡 相性の良い精油:バジル、コリアンダー、フランキンセンス、カモミール、ジンジャー、オレンジ、ラベンダー 禁忌:皮膚使用は濃度が高いと皮膚刺激の可能性があるため注意します。 《キャラウェイシード精油》を使ったホームケアの方法 ◆消化器系の不調、お腹のガスに ◆チャクラヒーリングに ◆気管支のケアに ◆食欲不振に
《キャラウェイシード》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:種子(果実) ハーブの成分:精油(カルボン、リモネン)、油脂、タンニン 一般的なハーブに期待される作用:健胃、消化促進、駆風、利尿、去痰、殺菌、子宮刺激、鎮痙、催乳 禁忌:妊娠中は避けます。 ハーブティーブレンド:フェンネルシード、ペパーミント、スペアミント、セージ、ジャーマンカモミール ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブティーの味:ピリッと刺激のある甘くほろ苦い味と香り 《キャラウェイシード》ドライハーブの使い方 ◆お腹の張り、消化不良、食欲不振に ◆母乳育児のサポートに ◆リフレッシュバス、蒸気浴に ◆マウスウォッシュ、うがいに ◆料理、お菓子に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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