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精油とハーブのプロフィール事典《ロータス(蓮、水芙蓉) Lotus》
![]() 英名:Lotus ![]() ロータスは、和名をハス(蓮)と言い、日本人には特に馴染み深い植物です。インド原産の多年生の水生植物で、日本、中国、オーストラリアなどの湿地に広く見られます。1億年以上も前から植生していた古い植物で、水中に伸びる地下茎は「蓮根」(れんこん、はすね)として食用され、蜂の巣のように見えることから「はちす」とも呼ばれてきました。蓮根は「蓮肉(れんにく)」の名前で鎮静や滋養強壮の生薬として使われてきました。7月〜9月にかけて白やピンクの花を咲かせ、乾燥させた花は甘い香りのする「蓮茶」として茶葉の香り付けに使われています。水面上に咲く花は「水芙蓉(みずふよう)」(※本来の芙蓉はアオイ科の別植物、区分のために「木芙蓉」と呼ばれる)と呼ばれています。その開花は3〜4日と短く、朝に咲いた花は午後には閉じてしまいます。仏教に関りが深く「蓮華(れんげ)」と呼ばれるロータスの花は、精神的な探求、慈悲や聖性の象徴とされ、泥の中に咲きながらも気高く美しい様子は「泥中の蓮(でいちゅうのはす、俗世の汚れにまみれないこと)」としてヒンドゥー教の聖典にも記述されています。死後世界の極楽浄土に咲く花、生前に良い行いをした人は蓮の花の上に生まれ変わるとして、仏具などにも彫られてきました。お釈迦様が誕生し、歩いた後に蓮の花が咲いたお話は「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」の言葉とともに大変有名です。「蓮女」の名前で知られるインドにおける女神崇拝の最高位、ラクシュミー女神のシンボルフラワーとして聖なる女性性を象徴しています。精油は「ピンクロータス」と「ホワイトロータス」が、それぞれ花部から溶剤抽出法もしくは水蒸気蒸留法で得られます。高価なレア精油で流通は少なく、アロマテラピーにおける利用は一般的ではありません。ロータスの植物療法としての歴史は古く、古代ローマでは呼吸器系のケアに使用され、古代インドの伝承療法アーユルヴェーダでは、ロータスは冷却と鎮静の性質を持つとされてきました。精油は淡い黄色〜オレンジ色で、スパイシーなグリーンのトップノートとハチミツのような甘いフローラル、わずかに土の香りがします。神聖な香りは本質の具現化や知恵の光を表し、超越的ともいえる美しい芳香は物理面を超えたヒーリングの力を発揮します。神経系を鎮静させ、落ち着きをもたらすロータス精油は心を平穏にさせて、心臓への負担を減らします。エネルギー的には怒りの感情に関連する臓器の肝臓や胆嚢、ストレスを溜めやすい太陽神経叢(3チャクラ)に働きかけて内面の解放を促します。古来より美肌やアンチエイジングとして知られてきたロータス精油には抗酸化、抗炎症の作用があるとされ、スキンケアにも用いられてきました。 出典「Myths of the Asanas 」by Kaivalya & van see Kooij
一般的な精油に期待される作用:鎮静、冷却、収れん 心への作用:心を穏やかにさせ、優しさと落ち着きを与えます。 ヒーリングの作用:慈悲やゆるしをもたらし、高い悟りのレベルに導きます。霊的成長を促し、真の智慧に到達するのを助けます。 キーワード:聖性、女神、慈悲、ゆるし、霊的成長、開花、開眼 相性の良い精油:ジャスミン、ローズ、ライム、クローブ、ガルバナム、パチュリー、サンダルウッド、スパイクナード、バニラ、ブラックペッパー ※スパイス系と相性が良い 禁忌:妊娠中、授乳中は避けてください。
◆天然香水、オーラスプレーに ◆贅沢なトリートメントオイルに
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