|
精油とハーブのプロフィール事典《霊芝 Reishi》
英名:Reishi 霊芝は、別名を「万年茸(マンネンタケ)」、「霊芝草(れいしそう)」と呼ばれる一年生のキノコです。北半球の温帯広葉樹の枯れ木に生え、コルクのような固い肉質で光沢があります。「サルノコシカケ」の別名がありますが、これはサルノコシカケ科マンネンタケ属のキノコの総称です。半枯れの木や枯れ倒木に生えて木の養分で成長し、実際に「子猿が腰かけられる」程度の大きさに成長します。霊芝は「最高の茸」を意味する中国語で、中国では「仙人草」、「神仙草」と呼ばれる薬用植物です。天然の霊芝は楢や椚などの木に自生しますが、10万本の木から2〜3本しか見つからないため紀元前から大変珍重されてきました。秦の始皇帝もこの茸を山深く入って探し求めたそうです。『神農本草経』には延命の霊薬として記され、日本最古の本草書『本草和名』にも記述されています。普通のキノコのように食用はせず、乾燥させたものを煎じて抽出液を飲む、薬用酒として漬け込む、サプリメントや錠剤などの健康食品などに利用されます。近年では人工的に栽培されるようになり、比較的入手しやすくなっています。レイシには赤芝、紫芝、黒芝、黄芝、白芝、青芝など6種類の色がありますが、紫芝は近縁種のGanoderma japonicum です。鹿の角のような形をした「鹿角霊芝(ろっかくれいし)」と呼ばれるものには、多糖類のβ-Dグルカンが豊富に含まれています。霊芝は一般に滋養強壮、抗腫瘍(抗ガン)、降圧、免疫賦活などの働きで知られていますが、実際の臨床報告は少なく、研究途中と言えます。長く民間療法として利用されおり、いくつかの研究では不眠の改善、食欲や記憶力の回復、疲労感の軽減、体質改善、血圧を下げるなどが報告されています。1日の摂取量目安は、エキスで180mg、サプリメントならば1日3カプセルを3回に分けて摂取します。『神農本草経』では上品(上薬、無毒で長期使用が可能なもの)に分類されており、安全性の高い健康維持食品として副作用は知られていません。ただし、降圧薬との併用は低血圧を引き起こす可能性があるため併用を避けます。人によっては長期使用でめまいや口渇などが起こる場合もあります。投薬中、妊娠中は避けた方が良いハーブの一つです。煎じ液やティーにして飲むと苦いため、サプリメントや錠剤などに加工されたものが市販されています。苦味を活かした「霊芝コーヒー」として販売されているものもあります。 《霊芝・レイシ》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:子実体(しじつたい=きのこ全体) ハーブの成分:多糖類(β-Dグルカン)、食物繊維、アミノ酸、ミネラル(カルシウム、リン、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、鉄、銅、亜鉛、マンガンなど) 一般的なハーブに期待される作用:免疫賦活、強壮 ハーブティーブレンド:苦いのでティーとして楽しむよりは健康増進として主に単体で飲用する ハーブティーの味:はっきりとした苦み 《霊芝・レイシ》ドライハーブの使い方 ◆健康増進、美容に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
|
2012-2024 Copyright (C) Holistic Aroma Academy, all rights reserved.
|