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精油とハーブのプロフィール事典《ピニョンパイン Pinon pine》
![]() 英名:Pinon Pine、Pinyon pine ピニョンパイン(ピノンパインとも)は、コロラドピニョンマツと呼ばれるマツ科マツ属の針葉樹です。針葉が二本であることから「ツーニードルパイン」とも呼ばれています。ゆっくりと時間をかけて樹高3〜9mに成長する長寿の木で樹齢が900年以上のものもあります。アメリカ南西部(特にニューメキシコ、コロラド、アリゾナ、ユタ州)に多く自生し、ニューメキシコでは州木に指定されています。ピニョンとはフランス語の「松の実」で、松ぼっくりに包まれた胚乳部はタンパク質や脂肪が多く含まれています。種小名の「edulis」は「大きな食用の種子」を意味し、実はアメリカ南西部の先住民族の主食となり、現在でも野生で収穫出来る実として料理や菓子などに利用されています。実の食用の他にも先住民族たちは伝統的な儀式のなかで樹脂や針葉をインセンスとして用いてきました。樹脂は木が傷ついた部分を虫や菌類から護るために厚い塊状となったものでターペンタイン(テレビン油)を多く含み、ミツロウと混ぜ合わせたものは傷や関節炎などのヒーリングバームとして使われてきました。乾燥した針葉を束ねてバンドルにしたものはスマッジング(いぶし火)に利用されてきました。精油は針葉から水蒸気蒸留法で抽出されます。精油の色はクリアで新鮮な爽やかなマツの香りで精油中に含まれるエステル成分によってフルーティな印象があります。肺や気管支の健康をサポートし、咳や喉の痛み、頭痛などを和らげるとされています。マツやトウヒ、モミなどの針葉樹は爽やかな芳香を持つ地上の守護木として、いずれもエネルギーフィールドの浄化に優れており、憂鬱な気分の時や冬期のデュフューザーブレンド、芳香スプレーに適しています。瞑想に用いるとネガティブな記憶や負のスパイラルとなっている悪しきエネルギーを追い払い、五感を刺激してインスピレーションを高め、感情、精神、肉体、スピリットに流れるすべてのエネルギーを浄化します。
一般的な精油に期待される作用:抗菌、抗真菌、抗ウイルス、防腐、創傷治癒、抗炎症、高揚 心への作用:心を刺激して活力を与えます。動揺を鎮め、落ち着きと集中力をもたらします。 ヒーリングの作用:洞察力とインスピレーションを与えます。場のエネルギーフィールドを清浄にして大地や精霊とのつながりをサポートします。 キーワード:クレンジング、オーラ保護、直感 相性の良い精油:パイン、ファーニードル、サイプレス、ジュニパーベリー、シダーウッド、レモン、オレンジ、ベルガモット、ユズ、スペアミント、ペパーミント、ミントベルガモット、イランイラン、ローズマリー、バルサムペルー、バジル、キャラウェイ、カルダモン、クラリセージ、サイプレス、エレミ、ユーカリ、フランキンセンス、ガルバナム、ラブダナム、ラバンジン、ラベンダー、ローレル、ライム、マジョラム、ミルラ、マートル、ネロリ、ニアウリ、オスマンサス、パチュリー、セージ、スプルース、タンジェリン、ティートリー、タイム、ベチバー
◆すり傷、関節炎などのヒーリングバームに
インセンスの使用部位:葉(バンドル)、樹脂(レジン)
葉をバンドルにしたものはスマッジングに使用します。灰皿や香炉などの不燃性の容器を用意し、バンドルの先端に火を付け、その後すぐにバンドルを振って火を消します。漂う香煙に浄化したいものをくぐらせます。自分自身を浄化したい場合は煙を自分の方に向けるように手で軽く煽ぎます。室内や空間を浄化したい場合は、灰皿を片手にその場所の中央に立ち、自分自身がぐるりとその場で一周しながら、空間に対して放射線状に(四方がある場合は四方の隅々まで)煙を手で煽ぎます。スマッジングが終わったら火が完全に消えていることを必ず確認してください。樹脂(レジン)の場合は、チャコールに火を付けて香炉に配置し、チャコールの上に樹脂を置きます。樹脂にはテレビン油が多く含まれ、燃えやすいので扱う時には必ずトングを使い、火に注意します。ピニョンパインのレジンは融点が低いためインセンスウォーマーでも焚くことが出来ます。 一般的なインセンスに期待される作用:平和とバランス、エネルギー保護、精神浄化、パワーチャージ
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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