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精油とハーブのプロフィール事典《アーティチョーク Artichoke》
![]() 英名:Artichoke、Globe artichoke ![]() アーティチョークは、キク科の多年草で和名を「チョウセンアザミ(朝鮮薊)」と言います。原産は地中海沿岸〜北アフリカですが、この植物が渡来した当時の日本では外国の事を「朝鮮」と言っていたためこの名前が付けられました。古代ギリシャ、ローマ時代から食用(野菜)と薬用に利用され、中世ヨーロッパでは花が媚薬になると考えられてきました。(※実際には催淫作用はありません)6〜8月にかけて咲く紫色の花は大型の薊といった様子で観賞用になります。英名の「アーティチョーク」はアラビア語の「巨大な薊」を意味しています。属名の「Cynara」は「犬」から来ており、この花の周りにある棘が犬の葉に似ていることに由来しています。種小名の「scolymus」も同じく棘から来ています。ギザギザした形の葉の先端や萼部分には棘があるため触らないように注意します。食用には主に萼、多肉質の蕾、茎が、ハーブティーには葉が利用されます。野菜としては可食部が少なく日本では一般的ではありませんが欧米では蕾を丸ごとゆでたものが食べられています。新鮮なものは生食されることがあります。可食部はでんぷんを含んでおり、苦味のあるタケノコやイモのような食感です。アーティチョークは「カールドン」と呼ばれる原種植物(学名:Cynara cardunculus、和名:ヤハズアザミ)の改良種で、カールドンも食用されています。ハーブティーには開花前の葉部分を使用します。葉はシナリンを含み、肝臓の解毒や胆汁分泌の促進に利用されます。ティーにすると独特な苦味があり、夏バテ時の食欲減退や消化促進、腹部膨満感、便秘解消などに良いハーブで、二日酔いやむかつきなども緩和します。高コレステロール血症(高脂血症)の予防としても注目されています。苦味がありますが、後味はすっきりとしています。シングルで飲みにくい場合はジャーマンカモミールやペパーミントとブレンドすると飲みやすくなります。ティー以外にもチンキ、サプリメントとしても利用できます。アーティチョークの持つ薬理作用はマイルドですが、胆のう、肝臓の疾患のある場合には注意が必要です。アーティチョークから抽出した葉エキスはスキンケアとして市販化粧品に利用されています。葉に含まれる「シナノピクリン」という成分に、くすみや色素沈着の予防が期待できると考えられているためです。紫外線ダメージ、たるみ、毛穴ケアなどにも良いとされています。
ハーブの使用部位:葉(ティー) ※蕾、がく、茎(食用) ハーブの成分:フェノール酸、苦味質、フラボノイド配糖体、フィトステロール 一般的なハーブに期待される作用:強肝、消化促進、脂質低下、抗酸化、胆汁分泌促進、利尿 ハーブティーブレンド:ミルクシスル、ペパーミント、セージ、フェンネル、ダンデライオン、ジャーマンカモミール、ジンジャー ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブティーの味:独特の苦味
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