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精油とハーブのプロフィール事典《ゴールデンロッド Goldenrod》
英名:Goldenrod ゴールデンロッド植物画:Wikipedia ゴールデンロッドは和名を「セイタカアワダチソウ」と言い、日本でもよく知られているキク科、アキノキリンソウ属の多年草です。属名の「Solidago」はラテン語で「強化する」や「欠けを修復する」の意味があります。日本では「代萩」(だいはぎ)とも呼ばれ、これはかつて乾燥させた茎を萩の代用にしてすだれに使ったことから来ています。北アメリカ原産で英語圏ではアキノキリンソウ属の植物を総称して「ゴールデンロッド」と呼んでいます。精油やハーブの世界では同属の「アキノキリンソウ」(学名:Solidago virgaurea)と和名表記されることがあります。 アキノキリンソウはゴールデンロッドの近縁種です。ゴールデンロッドの草丈は1〜2m、時に3〜4mにも成長し、地下茎で旺盛な繁殖力があります。茎に沿って密生した葉の先端は尖っており10〜11月に鮮やかな黄色の花を咲かせます。花はフラワーアレンジにも利用されています。日本では観賞植物として帰化した外来植物で、現在では北海道から沖縄までの河原や空き地に群生し、しばしば「ブタクサ」と間違えられることがあります。花は甘い蜜を多く含む蜜源植物で、カナダでは「ゴールデンロッドハニー」の蜂蜜が生産されます。この蜂蜜には独特の麝香の匂いがするため、日本では一般的ではありません。ハーブ療法では乾燥させたつぼみをガーゼなどに包んで入浴剤として利用します。高温になるとハーブに含まれる酵素が壊れるため40度程度のお湯に入れます。サポニンが含まれているので「アワダチソウ」の名前のように実際に湯が泡立ち、花の色素で湯が黄色く染まります。民間の薬浴としてアトピー性皮膚炎などのケアに利用されてきました。花を乾燥させたものはハーブティとしても飲まれています。ハーブとしての有効成分にはサポニン、ルチン、フェノール配糖体などが含まれています。ゴールデンロッドの精油は花から水蒸気蒸留で抽出されます。非常に珍しいレア精油で、アロマセラピー利用は一般的ではありません。ゴールデンロッドにはハーブ療法としての歴史がありますが、ハーブと精油では使用法が違うため、必ずしも同一の作用が期待できるものではありません。海外ではゴールデンロッド精油に関して皮膚の保湿や収れん、炎症のケア、去痰、尿路感染、真菌感染の予防などの効能が記載されていますが、国内での症例はほとんどありません。毒性や刺激性はありませんが皮膚使用は低濃度(1%以下)にとどめます。精油の色は透明から淡い黄色で、トップノートはすっとするハーバル調、やがて素朴な干し草のような温かみのあるややビターな香りが出てきます。心を安らかにして眠りに誘い、感情を解放して心を落ち着かせます。ヒーリングではこの植物の黄色い花が示唆するように、太陽のような光で気持ちを明るくさせ、心に温かみを与えます。 《ゴールデンロッド精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:抗炎症、駆風、抗真菌、利尿、去痰 心への作用:ストレスを取り去り、気持ちを高めて幸福感をもたらします。 ヒーリングの作用:腎臓のエネルギーを強めて心の重荷や怯えを取り除きます。 キーワード:太陽、幸福感、明快 相性の良い精油:ローズ、イランイラン、ベルガモット、ジュニパー、ラベンダー、ラバンディン、クラリセージ、オレンジ、ローズマリー 注意:毒性、感作性、刺激性はありませんが、敏感肌を刺激する可能性があるため注意します。乳幼児、妊娠中は避けてください。使用の際にはパッチテストを行ってください。キク科アレルギーの人は注意が必要です。 《ゴールデンロッド精油》を使ったホームケアの方法 ◆香水作りに
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