|
精油とハーブのプロフィール事典《ファーニードル Fir Needle》
英名:Fir Needle ファー植物画:Wikipedia ファーは和名を「モミ」と呼ばれる樹木で北半球の寒冷地から温帯にかけて約40種が分布するマツ科の常緑針葉樹です。属名の「Abies」はラテン語で「永遠の命」の意味があり、この木の樹齢が長く、千年を超えるものがある事に因んでいます。雌雄同株で5〜6月頃に黄色や赤紫色の花を咲かせ、花後は球果となります。針状の葉は枝から互い違いに生じ、樹齢を重ねた木の樹皮はウロコ状になって剥離します。樹全体の姿は円錐状の「クリスマスツリー」の形をしており、実際にクリスマスツリーとして利用されています。堂々とした姿はヨーロッパで「森の王様」と呼ばれてきました。クリスマスに歌われる有名なもみの木の歌(O Tannenbaum)はドイツが発祥です。ドイツでは魔除けとしてモミの枝を扉の前に飾り、お祭りの時には少女たちがこの木の周りを歌いながら踊り、モミの木のなかに小鬼を閉じ込めて村に善い事が訪れるのを願います。歌になっているモミの木は「シベリアモミ」(学名:Abies sibirica)で樹高30〜35 m、幹の直径は1 mほどに成長し、銀色の樹皮の様子から「シルバーファー」とも呼ばれています。樹脂や樹液、針葉に強い芳香があり、標高2000mの寒冷な山や河川流域の湿った土壌に植生します。「ヨーロッパモミ」(学名:Abies alba)は、ルーマニアからスイス、フランスに至るヨーロッパ中央部と、スペインのピレネー山脈等に分布し、樹高は50mにも成長します。種小名のalbaは「白い」に由来し、灰白色の樹皮に因んでいます。「バルサムモミ」(学名:Abies balsamea)は、樹高20m程の小型の種でカナダ南東部とアメリカの五大湖周辺に広く分布しています。樹液や樹脂は飲料や入浴剤に利用され、樹脂はカナダバルサムというワニスの原料になります。 《ファーニードル精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:鎮痛、消毒、去痰、消臭、去痰、刺激 心への作用:思考を明晰にして判断力を高めます。森林浴のような安らかさとリフレッシュをもたらします。 ヒーリングの作用:オーラ層を強化し、天と地の間に流れるエネルギーを力強く結びます。 キーワード:グラウンディング、守護 相性の良い精油:フランキンセンス、ラベンダー、レモン、パインスコッチ、サイプレス、ローズマリー、ガルバナム、ユーカリ、マジョラムスイート 禁忌:気管支喘息、百日咳の場合は使用を避けてください。酸化した精油は皮膚刺激が懸念されます。 《ファーニードル精油》を使ったホームケアの方法 ◆消臭、空気清浄、森林浴代わりに ◆カタル症状のケアに ◆筋肉痛、関節炎などのケアに ◆フゼア系の香水作りに
|
2012-2024 Copyright (C) Holistic Aroma Academy, all rights reserved.
|