英名:Spruce
学名:Tsuga canadensis(ツガ・カナデンシス)
和名:カナダツガ(加奈陀栂)
科名:マツ科
種類:常緑高木
樹高:約40〜60m
原産地:アメリカ北部、アラスカ、カナダ
精油の抽出部位:針葉
精油の抽出方法:水蒸気蒸留法
精油の香りのイメージ:すっきりとした針葉樹の香り
香りのノート:ミドル
ブレンドファクター:4
精油の成分例:
【モノテルペン炭化水素】α-ピネン(16%)
【モノテルペン炭化水素】カンフェン(13%)
【モノテルペン炭化水素】β-ピネン(15%)
【モノテルペン炭化水素】リモネン(8%)
【モノテルペン炭化水素】δ-3-カレン(4.5%)
【エステル】酢酸ボルニル(15%)
【ケトン】ツヨン(6%)
【モノテルペン炭化水素】トリシサイクレン(5%)
【モノテルペン炭化水素】フェランドレン(2%)
【モノテルペンアルコール】α-テルピネオール(2%)
【モノテルペン炭化水素】ミルセン(4%)
【セスキテルペン炭化水素】カジネン(0.8%)
スプリュース(カナダツガ)植物画:Wikipedia
スプルースは、北米大陸に植生する針葉樹で英名を「ヘムロック・スプルース」、「アマビリス・ファー」とも呼ばれています。マツ科ツガ属で学名の「Tsuga」は、日本の「栂(つが)」に由来しています。日本では「カナダツガ」と呼ばれています。樹高は約50m、幹は1mにも成長する大型の常緑樹です。カナダのブリティッシュコロンビア州西沿岸部では植生する針葉樹の約70%を占めており、カナダを代表する樹木のひとつです。夏は乾燥し、冬は降雪する厳しい自然のなかで生育するスプルースの成長はゆっくりで、それゆえに大変長寿です。心材や辺材は強度のある優良な木材として利用されています。直立した幹の樹皮は茶色がかった灰色で、年月とともに鱗状の表面となります。2月頃に咲く花の後に緑の球果がつき、秋に淡い褐色に変わります。尖った葉の裏には白い気孔線が2本あり、精油はこの針葉部分から水蒸気蒸留で得られます。カナダツガの精油は国内では流通が少ないレア精油のひとつですが、アロマセラピーとして利用しやすく価格も手頃です。マツ科トウヒ属の「ブラック・スプルース(クロトウヒ、学名:Picea mariana)」と香りはよく似ています。ブラック・スプルースと同じように欧米ではスプルースの樹木がクリスマスツリーとして飾られるため、欧米の人たちにとってはクリスマスを連想させる香りのひとつです。新鮮なバルサムの香りはあたかも針葉樹の森にいるような気分にさせます。森林浴のように心身をリフレッシュさせ、肺のエネルギーを高めます。ネイティブインディアンやアメリカの開拓者たちはこの樹木を風邪、咳、うっ血などの呼吸器系の症状や筋肉痛などの民間療法に用いてきました。英国薬草薬局方では樹皮の煎剤は下痢、膀胱炎、おりもの、口内炎、歯肉炎に役立つとされています。スプルース精油の持つバルサムの香りは心身をリフレッシュさせ不安やストレスを軽減させます。ストレスの影響を受けやすい副腎の強壮にも役立ちます。
《スプリュース(カナダツガ)精油》の作用
一般的な精油に期待される作用:抗菌、消毒、鎮咳、収れん、発汗、利尿、去痰
心への作用:不安、ストレス、緊張、疲労を感じる心に。マイナス思考のスパイラルから抜け出し、新しい意識とエネルギーを呼び込みたい時に。
ヒーリングの作用:意識を明晰にし、思考のデトックスを行います。場の浄化を行いエネルギーを清浄にします。
キーワード:浄化、活性
相性の良い精油:柑橘系、樹木系、樹脂系、ハーブ系と相性が良い。軽く爽やかなウッディ調で何にでも合わせやすい香りです。
《スプリュース(カナダツガ)精油》を使ったホームケアの方法
◆筋肉痛、スポーツマッサージに
キャリアオイル、ジェルベースなどに希釈して塗布を行います。
◆リフレッシュ、気分転換に
芳香浴、エアーフレッシュナー、インヘラーを用います。
◆心身の強壮、浄化に
天然塩に加えてアロマバスを行います。
◆咳、気管支炎、風邪のケアに
吸引法を行います。
◆膀胱炎に
座浴を行います。
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