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精油とハーブのプロフィール事典《キャンデリラ Candelilla》
![]() 英名:Candelilla キャンデリラはトウダイグサ科の灌木で日本では「キャンデリラ草」(学名:Euphorbia antisyphiliticaとEuphorbia cerifera は同じ種類)と呼ばれています。キャンデリラ植物には葉がほとんどなく、細長い幹によって小さな茂みを形成しています。キャンデリラ植物はメキシコ北部やアメリカ南部が原産です。砂漠地帯で夏は40度を超え、冬は−20度にもなる寒暖差が激しい土地に育ちます。降雨量も少なく厳しい環境に対応するために茎の表面から天然のロウ成分を含む樹液を多く分泌します。メキシコの民間療法では樹液は性感染症に使われてきました。現在では化粧品の材料やチョコレートやキャンディなどのコーティング剤としてメキシコの地場産業として生産、輸出されています。化粧品ではメークアップ用品、ヘアケア用品、練り香水などに利用されています。特に油性成分を固める固化剤やリップなどに光沢を与える目的で使われています。茎部を精製して得られるキャンデリラワックス(キャンデリラロウ)は植物由来のロウ(ワックス)としてアロマクラフトや化粧品の材料として利用されています。ロウは一般にフレークやペレットの形状で市販され、色は淡い黄色〜鮮やかな黄色で匂いはほとんどありません。同じ植物性ワックスの「カルナウバロウ」に比べると固化剤としての性質はやや弱いものの、融点が66〜71℃と高いため化粧品の安定性や耐温性の向上に役立つ添加剤になります。なお、キャンデリラロウは植物由来であるため、(蜜蜂という生物に由来する)蜜蝋を使用しないヴィーガン(菜食主義者)の人たちにとって欠かすことの出来ない化粧品材料の一つです。
アロマセラピー基材としてのキャンデリラロウは主に練り香水やリップの材料です。単体では使用せず、キャリアオイルに湯煎で溶かして使用します。 基材の成分:エステル(24〜30%)、遊離脂肪酸( 10〜20%)、遊離アルコール (10〜15%)、炭化水素(40〜50%) 一般的な基材に期待される作用:(化粧品に)光沢を与える、油成分を固める 匂い:ほとんど無し
◆手作りリップ、口紅の材料に ◆練り香(ソリッドコロン)に
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