|
精油とハーブのプロフィール事典《カメリア(椿)Camellia》
英名:Camellia カメリアは和名「ツバキ」として日本でよく知られるツバキ科の常緑高木です。「ツバキ」の名前は葉につやがある、もしくは葉が厚いことに由来しています。正式な名称は「ヤブツバキ(藪椿)で、属名のカメリアはロンドンにこの植物を伝えた宣教師、ゲオルク・ヨーゼフ・カメルの名前に因んで植物学者のリンネが命名しました。日本が原産であることから種小名は「ヤポニカ」と名づけられています。日本の本州、四国、九州、南西諸島や朝鮮半島などの山地などに自生し、樹高は自然界では5〜10mになり、時には20mの高さになるものもあります。冬から春にかけて咲く紅色の花は5弁で、厚くてつやのある濃緑色の葉をつけます。成長の遅い木ですが寿命は長く、花後には黒褐色の種子が入った球形の果実をつけます。ツバキの花は花弁が散らずに花全体がぽとりと落ち、その様子が人の頭や死を連想させることから、日本人にとって不吉な忌み花とされてきました。その一方では、雪のなかに咲く花の美しさは万葉集などにも数多く記され、神社、寺院、武家屋敷などに広く植栽されてきました。茶道の世界ではツバキの花は茶花(ちゃばな、ちゃか)として用いられています。椿は有用部分の多い植物で花や葉は天ぷらなどに食用されています。開花寸前の花を乾燥させたものは「山茶花(さんちゃか)」として生薬になります。若葉をすりつぶしたものは民間療法としてすり傷や腫物に使われてきました。葉を乾燥させたものは滋養強壮の健康茶として飲まれてきました。椿の種子(実)を乾燥させて粉砕し、圧搾法で得られるオイルは「カメリアオイル(椿油、Camellia seed oil)」として高級な食用油や化粧用の油として利用されてきました。椿油は伊豆大島の名産品であり、古くから「髪油(かみあぶら)」として整髪料に用いられてきました。髪のつやを良くして髪を漉きやすくし、ドライヤーやヘアアイロンの熱から髪を保護します。その他にも髪形を整えやすくするため日本髪を結うための「鬢付け油(びんつけあぶら)」にも利用されてきました。オレイン酸が80%以上で酸化しにくく皮脂に馴染みやすい特性があります。絹のようになめらかな感触で皮膚のうえを心地よく滑り、トリートメントオイルに適しています。カメリアオイルには殺菌作用のある椿サポニン成分が含まれており、ニキビのスポッツケアとして利用出来ます。 《カメリアオイル》基材のプロフィール カメリアオイル(椿油)は整髪オイルとしてよく知られていますが、髪だけではなく全身のスキンケアに使用できる安全性の高いオイルです。毛髪をヘアアイロンやドライヤーの熱、紫外線のダメージから保護し、潤いやつやを与えます。ボディ、フェイシャル、ネイルなどのケアにも利用出来る他、酸化しにくいためハーブの浸出油作りにも向いています。さらりしながら肌に潤いを与え、皮膚に浸透しやすく、皮膚バリア機能を高めます。すべての肌質に利用出来ますが特に乾燥肌、アトピーの予防に適しています。 《カメリアオイル》基材の使い方 ◆ボディ、フェイシャルトリートメントに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
|
2012-2024 Copyright (C) Holistic Aroma Academy, all rights reserved.
|