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精油とハーブのプロフィール事典《サンフラワー Sunflower》
英名:Sunflower サンフラワーは「向日葵」として日本でもよく知られるキク科の一年草です。別名を「ヒグルマ (日車) 」、「テンガイバナ (天蓋花)」 、「ニチリンソウ (日輪草) 」、「テンジクアオイ (天竺葵) 」とも呼ばれています。属名の「Helianthus」はギリシャ語の「太陽(Helios)」に由来し、種小名「annuus」は「一年生」を意味しています。日当たりの良い土地を好み、草丈は3mに成長するものもあります。茎には硬い毛が生えており、夏〜秋に直立した茎の先に直径10〜30cmの黄色い頭花を付けます。花は「太陽の方角を向く」と言われていますが、通常は東向きに咲きます。歴史の古い植物でギリシャ神話にも登場し、片思いの花として現代でも『あなただけを見つめる』の花言葉に残されています。古代インカ帝国では、東から西へ移動する太陽を追う花として、太陽神の象徴とされていました。原産地北米ではネイティブインディアンたちが脂肪分が多く含まれる実を食用してきました。日本には江戸時代に渡来し、観賞用としても植えられています。種子は平たく細長い形をしており、種皮をむいて炒ったものは「ヒマワリの実」として食用され、乾燥種子は「向日葵子(こうじつきし、ひゅうがあおいし)」の名前の生薬として出血性下痢に用いられています。種子を搾った油は「サンフラワーオイル」として調理油や化粧用に広く利用されています。サンフラワーオイルには不飽和脂肪酸が多く含まれる「リノール酸タイプ」と飽和脂肪酸が多く含まれる「オレイン酸タイプ(ハイオレイック)」があります。かつてはリノール酸タイプの流通が大半でしたが、90年代になってリノール酸の過剰摂取がアレルギーなどの原因になることが解明されて以来ハイオレイックタイプを選ぶ人たちが増えてきました。 《サンフラワーオイル》基材のプロフィール 種子から低温圧搾で得られるサンフラワーオイルは安全性の高いトリートメントオイルとして幅広く利用出来ます。軽いテクスチャーで滑りが良く、肌を柔軟にして潤いを与えるオイルとしてトリートメントや手作りコスメなどに向いています。淡い黄色で特有の匂いもなく、加熱しても変質しないため、ハーブの温浸剤や温めて行うマッサージオイルに適しています。オイル中にビタミンEを含むため酸化しにくく、特にハイオレイックタイプは日持ちがします。 基材の成分: 一般的な基材に期待される作用:保湿、皮膚軟化 匂い:無し 《サンフラワーオイル》基材の使い方 ◆トリートメントオイルに
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