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精油とハーブのプロフィール事典《コーンフラワー Corn flower》
英名:Corn flower、Blue bottle コーンフラワーは、和名を「ヤグルマギク」と言い、ヨーロッパ原産のキク科の一年草です。英名の「コーン」は、もともと、この植物がコーン(小麦などの穀類全般を指す、トウモロコシの花ではない)畑に咲いていたことに由来しています。(※ユキノシタ科の「ヤグルマソウ」とは異なる植物です)強い茎を持つ丈夫な植物で卵型をした蕾の形がボトルに似ていることから「ブルーボトル」の別名があります。花の青色はアントシアニンによるもので、かつては青色の染料としても用いられていました。属名の「Centaurea」は、この植物の効能を発見したギリシャ神話に登場する半人半馬のケンタウルスという怪物の名前に因んでいます。種小名の「cyanus」は「藍色」に由来し、名前のように夏に矢車状の青色の花を咲かせます。サファイアのようだと形容されるこの花の美しい青色はいつの時代も人々を強く魅了してきました。ジュエリーの世界では「コーンフラワーブルー」といえば、サファイア宝石のなかで最高の青色、青の中の青を表す言葉です。歴史の古い植物で旧石器時代のネアンデルタール人の墓からはこの植物の花粉が発見されています。古代エジプトの王、ツタンカーメンの黄金の棺には他の花々とともに花輪の形で手向けられ、3000年以上もの年月が経っているにも関わらず、乾燥したコーンフラワーの青色はそのまま残っていました。コーンフラワーの花はドイツでは国花として紋章になり、フランスの王妃マリー・アントワネットはこの素朴な花を愛し、コーンフラワーの小花をあしらった模様を食器にデザインしました。その模様は現在でも「小花散らし」の名前で広く愛用されています。生の花はエディブルフラワーとしてサラダなどに食用され、乾燥した花はティーの他にポプリなどに使われています。ハーブとしての有用部は花で満開時に収穫します。抗炎症作用や消炎作用があり、炎症を起こした目や皮膚、咳止めなどに用いられてきました。アントシアニンを含むため、目の健康に良いハーブとしても知られています。頭皮ケアでは育毛作用についての研究がされています。ティーには味はほとんどしないため、他ハーブとブレンドするかハチミツなどを加えて飲みます。ハーブティーのブレンドに加えると青色が美しく、目を愉しませます。 《コーンフラワー》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:花 ハーブの成分:アントシアニン、サポニン、タンニン 一般的なハーブに期待される作用:抗炎症、収れん、利尿、強壮 ハーブティーブレンド:味はほとんどないため、他ハーブや紅茶などとブレンドします ハーブティーの抽出時間:2〜3分 ハーブティーの味:味はあまりない 《コーンフラワー》ドライハーブの使い方 ◆目の健康に ◆口内炎、喉の痛みに ◆ポプリに
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