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精油とハーブのプロフィール事典《キャッツクロー Cat's Claw》
![]() 英名:Cat's Claw ![]() キャッツクローは南米原産のアカネ科のつる性の常緑低木です。薬草の宝庫と呼ばれるアマゾンの熱帯雨林に植生し、葉の付け根に猫の爪(キャッツクロー)に似たトゲがあります。その様子から「ネコノツメ」とも呼ばれ、このトゲの部分を他の植物に引っかけてつるを伸ばして成長します。つるは最大で30mにもなります。属名の「Uncaria 」はラテン語の鉤(かぎ)に由来しています。日本には近縁種の「カギカズラ (学名:Uncaria rhynchophylla) があり、この植物のとげの部分は生薬「釣藤鈎(ちょうとうこう)」として用いられています。キャッツクローの有用部は樹皮でペルーでは伝統的な民間薬で現地では「Una de gato(ウーニャ・デ・ガト)」の名前で呼ばれています。現地の民間療法では関節リウマチ、胃炎、伝染病などに用いられてきました。古くはインカ文明の時代から利用されており、近年の欧米の研究によって抗炎症、抗HIV、抗がんなどの作用が報告されています。民間療法では避妊や妊娠中絶に用いられてきたため、妊娠および授乳中の使用は禁忌です。ペルーでの伝統的なキャッツクローの煎剤は20〜30gの内側の乾燥ハーブを1リットルの水で30〜60分沸かして作ります。ティーはティースプーン1杯を熱湯で10〜15分かけて浸出させます。煎剤やティーの味は苦いため日常的なティーとして飲むよりはサプリメントやチンキなどでメディカル的に利用されるハーブです。1994年の世界保健機関 (WHO) で、副作用の少ない抗炎症剤に認定されたことで、その有用性は世界的に知られるようになりました。
ハーブの使用部位:樹皮 ハーブの成分:オキシインドールアルカロイド、トリテルペン化合物、β-シトステロール 一般的なハーブに期待される作用:消炎、鎮痛、抗リウマチ、免疫調整、抗酸化 ハーブティーブレンド:主にシングルで飲用しますが苦みが気になる場合はハチミツなどを加えます。 ハーブティーの抽出時間:10〜15分 ハーブティーの味:木質の特徴ある苦み
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