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精油とハーブのプロフィール事典《ビワ Loquat》
![]() 英名:Loquat ![]() ビワは、日本でよく知られるバラ科の常緑小高木で中国南西部が原産です。ビワの名前は果実が楽器の「琵琶」に形が似ていることから名付けられました。光沢のある大きな楕円形の葉を持ち、葉は葉脈ごとに波打っており、葉の裏側には白い毛が生えています。ビワの木は乾燥させると非常に硬く、折れにくいため、木刀や杖の材料として使われてきました。11月〜2月にかけて咲く白い花には甘い芳香があり、多量の蜜を含んで昆虫や鳥を引き寄せます。直径3〜4cmの黄橙色の果実(実際には花托が肥厚した偽果)は柔らかい毛に覆われて甘い芳香があり、生食やゼリー、果実酒などに使われています。果実にはビタミンB群、ビタミンC、カリウム、有機酸、クロロゲン酸などが豊富に含まれています。属名の「Eriobotrya 」は「柔らかい毛」と「ブドウ(berry)」の意味に由来しています。未熟な果肉や種子にはアミグダリンが含まれており、体内で分解されると毒性のあるシアン化合物となるため注意が必要です。厚生労働省の定めにより天然シアン化合物が10ppmを超える食品は食品衛生法違反となります。ビワは葉が「枇杷葉」(びわよう)、種子は「枇杷核」(びわかく)と呼ばれる生薬として古くから使われてきました。日本の民間療法として乾燥した葉の煎剤をあせも、打ち身、虫刺されなどに湿布したり、お風呂にいれてビワ湯として利用してきました。江戸時代には「枇杷葉湯」(びわようとう)の名前でビワの葉茶が暑気ばらいとして一般に飲まれていました。ビワの葉はタンニンを含んで収れん作用があり、アミグダリンには鎮咳や鎮痛の作用があります。乾燥したビワ葉の上に棒灸を乗せる「ビワ葉温灸」は鍼灸療法として伝統的に行われてきました。ハーブとして一般利用されているのは乾燥葉で、9月に採取して葉の裏の白い毛を取り、日干しします。
ハーブの使用部位:葉
◆化粧水に
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