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精油とハーブのプロフィール事典《薄荷(ニホンハッカ)Japanese mint》
![]() 英名:Japanese mint、Corn mint ![]() 薄荷は、シソ科ハッカ属の多年草で日本に自生しているミントの一種です。「ニホンハッカ」、「和種ハッカ」、「和薄荷」とも呼ばれ、日本が原産であることから海外では「ジャパニーズペパーミント」や「コーンミント」の名前で呼ばれています。西洋種の「ペパーミント」(学名:Mentha piperita)や「スペアミント」(学名:Mentha spicata)とは異なる植物です。別名の「目覚め草」、「目貼り草」は、この葉を目の周りに貼って気分をすっきりとさせたことに由来しています。ハッカの名称は中国での漢名「薄荷」(発音はボーフォア)を音読みにしたもので、その他にも「軽い(薄い)荷物で収益が高い」ことから来たという説があります。(収油率は1%)属名「Mentha」はギリシャ神話の女神メンタに由来しています。ミント類は自然交配しやすく、薄荷の種類も多く、北海道産の「ホクト」、「アカマル」、「ヒメハッカ」、岡山県産の「シュウビ」「ハクビ」「リョクビ」などの品種が一般に知られています。地下茎を伸ばして繁殖し、草丈は80cmほどに成長します。卵型の葉の縁はギザギザで、8〜10月にかけて淡いピンク色の花を咲かせます。全草に香りがあり、葉や茎を揉むと爽やかなミントの香りがします。ミント類の中で最もメントールの含有量が多く、地上部からは水蒸気蒸留法で「ハッカ油」が抽出されます。ハッカ油は芳香剤、矯味矯臭剤として日本薬局方に収載されており、その他にもキャンディ、タバコ、節煙具などのフレーバーに利用されています。縁日でのハッカパイプの材料にも使われてきました。臨床看護では「メンタ湿布」としてハッカ油を洗面器のお湯に滴下し、タオルを浸して絞った温湿布を腹部に当てて使われています。メンタ湿布によって腸蠕動が促進され排便や排ガスが期待できます。ハッカ油の香りはペパーミント精油やスペアミント精油に比べると甘さが少なく、すっきりとしています。冷涼感のある香りから冷却作用を感じさせますが、末梢血管を拡張して温める作用があります。中枢神経の抑制作用があり、頭痛などに用いられます。秋の開花期に収穫される薄荷の葉は「薄荷葉」(はっかよう)の名前の生薬として食欲不振や腸内ガスの排出に利用されてきました。生葉や乾燥葉はティーやハーブバスに利用出来ます。ペパーミントティーに比べると清涼感のある香りと味は気分をリフレッシュさせ、活力を取り戻すのに役立ちます。 http://www.kitamihakka.jp/index.html
一般的な精油に期待される作用:健胃、解熱、鎮痛、消炎 心への作用:心を爽快にさせ、リフレッシュ感と解放感からくるリラックスをもたらします。不快な気分を切り替えたり、集中したい時に。 ヒーリングの作用:太陽神経叢のエネルギーを動かし、みぞおちのエネルギーを解放させてバイタリティを与えます。 キーワード:清浄、解放、リフレッシュ 相性の良い精油:レモン、ライム、オレンジ、マンダリン、ベルガモット、モナルダ、ローズマリー、マートル、メリッサ、ラベンダー・トゥルー、ラベンダースパイク、ゼラニウム 禁忌:妊娠中、乳幼児の使用は避けます。敏感肌の人は使用に注意します。
◆消化器系の不調、お腹のガスに ◆口腔ケア、口臭予防に
ハーブの使用部位:地上部 ハーブの成分:精油(メントール、メントン、カンフェン、メチルアセテート、1.8-シネオール、β-カリオフィレン、リモネン、ゲルマクレン。ピペリトン、プレゴンなど)、ポリフェノール(ロスマリン酸) 一般的なハーブに期待される作用:健胃、鎮痛、鎮痒、鎮痙、収れん、消炎、駆風、血管拡張、発汗、解熱、矯味 禁忌:妊娠中、乳幼児の使用は避けます。 ハーブティーブレンド:レモンバーム、レモンバーベナ、レモングラス、オレンジピール、紅茶など ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブティーの味:清涼感のある味と香り
◆消化促進、食後に ◆リフレッシュに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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