|
精油とハーブのプロフィール事典《クランベリー Cranberry》
![]() 英名:Cranberry ![]() クランベリーは、和名を「ツルコケモモ」、「オオミノツルコケモモ」と言い、ツツジ科スノキ属の匍匐性常緑低木です。ヨーロッパや北米の寒帯地に植生し「モスベリー」や「ベアベリー」の呼び名があります。ハーブとしての主な有用部は実部分ですが葉も自然療法に利用されてきました。初夏に小さな葉が密集した枝先に白〜淡いピンク色の反り返るような形の花を咲かせ、9月〜11月にかけて実は赤くなり収穫されます。クランベリーの名前は花の付く様子が「鶴(クラン)の首」に似ている、もしくは鶴が好んでこの実を食べることに由来しています。生の実にはポリフェノール、キナ酸、ミネラル、マンガン、ビタミンC、食物繊維などが含まれていますが、堅く、酸味が非常に強く、渋みもあるためそのままでの食用には適しません。大半はドライフルーツやジュースなどに加工されています。果汁に含まれるシュウ酸が尿路結石の原因になることがあるため、過剰摂取は避けます。ドライフルーツには自然な甘さと酸味がありレーズンのように食べやすく、そのままもしくはシリアルなどに加えて食べます。ティーにブレンドすると甘酸っぱいフルーティな味を添えます。ハーブ療法には油脂などでコーティングされていないドライフルーツを選びます。砂糖を加えて煮詰めたジャムやソースは料理やデザートに利用されます。アメリカの感謝祭のご馳走、七面鳥のローストには甘いクランベリーソースが定番で添えられています。海外の研究ではクランベリーエキスの膀胱炎や尿路感染症に対する効果が発表されており、粉末やサプリメントが市販されています。これは果実中のキナ酸が腸管で吸収され、肝臓の代謝によって馬尿酸となり、尿中に排泄されることで尿のpH値が酸性化し、細菌の感染を防ぐことに因ります。果実は抗酸化物質であるアントシアニジンを含んでいるため眼精疲労に良いとされ、その他にも口中の菌抑制による歯周病や歯垢の予防、2型糖尿病の予防についても研究されています。
ハーブの使用部位:実 ハーブの成分:アントシアニジン、キナ酸、クエン酸、リンゴ酸、ビタミンC、果糖、食物繊維など 一般的なハーブに期待される作用:尿の酸性化、尿路の細菌感染抑制 ハーブティーブレンド:ローズ、ルイボス、ジャーマンカモミール、ジンジャー、フェンネル、紅茶、白茶 ドライフルーツの味:甘酸っぱさと軽いジューシー
◆ヨーグルト、アイスクリーム、シリアルに ◆料理、お菓子作りに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
2012-2025 Copyright (C) Holistic Aroma Academy, all rights reserved.
|