英名:Mullein
学名:Verbascum thapsus(ウェルバスクム・タンプサス)
和名:ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)
科名:ゴマノハグサ科
種類:二年草
草丈:約50〜80cm
原産地:アジア、ヨーロッパ
マレイン植物画:Wikipedia
マレインは、和名を「ビロードモウズイカ」と言い、アジア、地中海沿岸を原産とするゴマノハグサ科の二年草です。 学名から「バーバスカム」とも呼ばれています。マレインはラテン語の「柔らかい」を意味する言葉で、名前のように楕円形の葉はビロード状の綿毛に覆われています。灰緑色をした葉の長さは30cmにもなり、草丈の大きいものは2mにも成長します。6月〜8月にかけて淡い黄色の花を咲かせ、花にはわずかな蜜の香りがします。すぐにしぼむ一日花は花の香りや色に引き寄せられてきたハチやアブによって受粉されます。日本には明治時代に伝わり「ニワタバコ」、「タバコ草」の名前で観賞用植物として植えられました。葉と茎に生えている細かい綿毛を乾燥するとよく燃えるため、たいまつの代わりに使われ「キャンドルウィック」(キャンドル芯)の別名もあります。繁殖力の強い植物で種子は10年以上、時には100年間も発芽能力を保ち、野生化して多様な地域に分布しています。歴史の古いハーブで古代ギリシャの医師ディオスコリデスは呼吸器系の疾患に対するこの植物の薬効を伝えています。北米のネイティブインディアンはマレインの葉をタバコのように吸引し、喘息や咳の治療に用いてきました。マレインの有用部は花と葉で、サポニン、フラボノイド、フェニルエタノイド、イリドイドなどの成分を含み、抗炎症、抗酸化作用、抗ウイルス作用があります。海外ではマレインの浸出油を中耳炎などの耳の痛みに使用したところ、症状の軽減が報告されています。ドライハーブは喉の痛み、声枯れ、咳、風邪などの呼吸器系の不調に役立ちます。
《マレイン》ドライハーブのプロフィール
ハーブの使用部位:葉、花
ハーブの成分:粘液物質、サポニン、フラボノイド、苦味配糖体
一般的なハーブに期待される作用:鎮咳、鎮静、鎮痙、去痰
ハーブティーブレンド:ジャーマンカモミール、エキナセア、マシュマロウ、マロウ、リンデンフラワー、エルダーフラワーなど
ハーブティーの浸出時間:3分
ハーブティーの味:優しい甘み
《マレイン》ドライハーブの使い方
◆風邪、咳、喉の痛みに
シングルもしくはブレンドティーとして飲むか、冷ましたティーでうがいをします。
◆気管支炎に
ハーブの蒸気吸入を行います。

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