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精油とハーブのプロフィール事典《ミスルトゥー Mistletoe》
英名:Mistletoe ミスルトゥーは、和名を「セイヨウヤドリギ」と言い、他の樹木の枝に着生する半寄生の常緑低木です。 「宿り木 」の名前もこの植生から来ています。かつてはヤドリギ科に属するとされていましたが現在はビャクダン科に属す植物です。種小名のアルブムは「白い」を意味しています。革のような光沢のある3cmほどの葉を付け、目立たない黄緑色の花を咲かせます。粘り気のある白色〜黄色の果実には数個の種子が入っています。落葉樹に半寄生していますが自らも光合成して植生しています。宿主となる樹が冬に落葉しても枯れることのないミスルトゥーは生命力の象徴とされ、現地の樹木信仰や民間伝承と深く関わってきました。宿り木には「神が宿る木」の意味もあり、古代ケルトのドルイド僧はミスルトゥーを神聖な木として敬い、北欧の土着の宗教上でも大切にされてきました。寄生する木はリンゴ、ポプラ、クリ、リンデンなどで、オークに寄生したものは特別なものとして神聖視されていました。西洋では、クリスマスには宿り木を飾り、この木の下で女性にキスしても良いという習わしがあります。その他にも敵同士がこの樹の下で出会った場合はキスをして、争うことをやめるという言い伝えもあります。これらは古代ケルトや古代ゲルマンの神話に派生しています。ハーブ療法の有用部は地上部で、海外では抗腫瘍に関する研究が行われています。高血圧、不安感、うつなどの緩和に関する研究もあります。ただし、日本では入手しづらいハーブの一つです。なお、生のミスルトゥーは有毒であり、嘔吐、発作、心拍数の低下を引き起こすため、大変危険です。いかなる種類の生のヤドリギも摂取しないでください。 《ミスルトゥー》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:地上部 ハーブの成分:レクチン類、ポリペプチド類、フラボノイド、多糖類 一般的なハーブに期待される作用:温和な降圧、免疫賦活 ハーブティーブレンド:レモンバーム、ホーソン、リンデン ハーブティーの浸出時間:水出しで10時間置いて浸出させるか、熱湯で10分ほど浸出させます。 ハーブティーの味:爽やかな甘い味と香り 《ミスルトゥー》ドライハーブの使い方 ◆クリスマスのリースやスワッグに
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