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精油とハーブのプロフィール事典《クリーバーズ Cleavers》
英名:Cleavers クリーバーズは、和名を「シラホシムグラ」と言い、ヨーロッパ原産のアカネ科の一年草です。「ムグラ」は密生して藪をつくる草の意味で、道端で見かける繁殖力の強い植物で日本にも帰化しています。「シラホシ」は、白い小さな花をたくさん咲かせる事から名付けられました。属名の「Galium」はギリシャ語の「乳」の意味で、かつてこの植物が牛乳を固めてチーズ作りに使われていたことに由来しています。英名の俗称には「ヒッチハイカー」、「グースグラス」、「スティッキーボブ」、「キャッチウィード」、「ボビーボタン」などたくさんの名前があります。かつては乾燥ハーブがマットレスの詰めものにされていたことから「ベッドストロー」とも呼ばれてきました。種小名の「Aparine」は「しがみつく」や「つかむ」の意味で、細かな毛状の棘が衣類にくっつくので日本では俗に「ひっつき虫」の名前で知られています。クリーバーズの名前も「従う」から来ており、この植物が粘ついて付着することに由来します。人によってはこの植物が皮膚に接触すると、接触性皮膚炎を起こすことがあります。ハーブの有用部は地上部で古来より知られているのは「春の強壮剤」としての役割です。特に冬から春へ移行する時期のリンパ系を刺激して体内の老廃物を流し去るのを助けます。ネイティブアメリカンの部族は利尿を助ける腎臓の健康のため用いてきました。クリーバーズには熱を取り除く冷却の性質があるため、皮膚疾患、火傷、にきび、むくみ、尿路感染症などにも用いられてきました。免疫力を高めるハーブとしてアメリカでは癌細胞に対するこの植物の研究が行われています。コーヒーと同じアカネ科のクリーバーズの種子は焙煎してコーヒーの代用品として飲まれてきました。
《クリーバーズ》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:地上部(葉・茎) 《クリーバーズ》ドライハーブの使い方 ◆むくみ、春先の体調管理に
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