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精油とハーブのプロフィール事典《ブラックカラント Blackcurrant》
英名:Blackcurrant ブラックカラントは、ヨーロッパ、西〜中央アジア原産のスグリ科の落葉低木です。和名は「クロスグリ」、「クロフサスグリ」と言い、フランスでは「カシス」と呼ばれています。近縁種に「レッドカラント」や「ホワイトカラント」などがありますが、これらにはブラックカラントのような甘酸っぱい芳香はありません。ブラックカラントはポーランドが生産大国ですが、日本でも青森県で栽培されています。夏に収穫される直径1cmほどの濃紫色の果実はやや苦味があって甘酸っぱく、生食やジャム、ゼリー、シロップ、コーディアル、リキュールなどに利用されています。ブラックカラントのリキュールは「クレーム・ド・カシス」と呼ばれ、カクテルなどに使われています。果皮の濃紫色はポリフェノールの一種、アントシアニンによるもので果肉は透き通った黄緑色で小さな種子が多数入っています。生の果実は傷みやすく、冷凍すると長く保存できます。果汁にはビタミンC、カリウム、タンニンなども含まれ下痢止めやインフルエンザ感染症などに用いられてきました。ブラックカラントの葉、茎、芽には果実に似た強い香りがします。葉もハーブ療法に使われますが、国内での流通はほとんどありません。芽からはアブソリュート精油が抽出され、果実のような酸味のある香りがします。ブラックカラント・アブソリュート精油は通常のアロマセラピー利用ではなく大半は天然香水のアクセントとして使われています。ブラックカラントの種子から得られるオイルは「カシスオイル」、「ブラックカラントシードオイル」としてヨーロッパの民間療法に使われてきました。種子オイルには必須脂肪酸のγ-リノレン酸 (GLA) が月見草オイルの倍量含まれています。その他にもリノール酸、α-リノレン酸、パルミチン酸、トコフェロールなどが豊富に含まれ、抗炎症、心臓保護、減量などに役立てられています。市販品は主にサプリメントとして流通していますが、皮膚のエモリエントや酸化防止を目的に化粧品の原料にも加えられています。 《ブラックカラント》ドライハーブのプロフィール ハーブ療法では葉と果実を使用します。果実にはブルーベリーよりも多くのブラックカラント特有のアントシアニンが含まれ、ブルーベリーと同じく目の健康に役立ちます。ハーブ療法を目的とする場合は、ドライ果実に砂糖などが加えられていないものを選びます。 ハーブの使用部位:葉、果実 ハーブの成分:(葉)フラボノイド、精油、プロアントシアニジン、オリゴ糖、ビタミンC 一般的なハーブに期待される作用:(葉)発汗、利尿 ハーブティーブレンド:アイブライト、ラズベリーリーフ、カレンデュラ、紅茶など ハーブティーの抽出時間:3分 ハーブティーの味:やや苦味のある甘酸っぱい味と香り 《ブラックカラント》ドライハーブの使い方 ◆ジャム、コーディアルに
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