|
精油とハーブのプロフィール事典《バターバー Butterbur》
![]() 英名:Butterbur ![]() バターバーは、ヨーロッパ、北アジア、西アジアを原産とするキク科フキ属の多年草です。日本に自生するフキ(Petasites japonicus)とは異なる植物です。特徴的な大きな葉を付け、バターバーの名前は、かつてヨーロッパでこの葉でバターを包んでいたことに由来しています。属名の「Petasites」は、羊飼いがかぶるフェルトの帽子を意味するギリシャ語の「ペタソス」に由来しています。子供たちはこの葉を帽子に見立てて遊びに使ってきました。草丈は1mにもなり、葉の表は滑らかで、裏側はフェルトのような手触りで、春先に小さなピンクの花を咲かせます。この花は蜜源植物として蜂を呼び寄せます。歴史の古いハーブで古代ギリシャの医師ディオスコリデスは粉末にした葉を湿布にして皮膚潰瘍の治療に用いました。中世には発熱やペスト感染に使われ、その後も民間薬として咳、喘息、アレルギー、頭痛、痙攣などの症状に用いられてきました。しかし、イギリスでバターバーの摂取による健康被害が発生し、英国医薬品庁からバターバーの摂取を控えるよう指導が行われました。日本でも2012年にバターバーおよびバターバーを含む食品の販売は行わないよう、厚生労働省より指導されています。
厚生労働省からの指導により国内でのドライハーブの流通はありません。 ハーブの成分:セスキテルペン類、フラボノイド、タンニン、トリテルペン系サポニン、ピロリジジンアルカロイド(微量) 一般的なハーブに期待される作用:鎮痛、鎮痙、鎮静、鎮咳
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
2012-2025 Copyright (C) Holistic Aroma Academy, all rights reserved.
|