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精油とハーブのプロフィール事典《ゲットウ(月桃)Shell Ginger》
英名:Shell Ginger ゲットウ(月桃)は、東南アジア、南インドを原産とするショウガ科の常緑多年草です。南アジア、東南アジア、東アジア、オーストラリアにかけて分布し、日本では沖縄や九州に植生し、地方名を「サンニン」(サニン、サニ、サネンとも)と言います。「月桃」の名前は台湾での発音「ゲータオ」に由来している、もしくはこの植物の花蕾が桃に似ていることや花房が三日月形であることから名付けられたと言われています。英名の「シェルジンジャー」は花がピンクの貝殻のようであることに由来しています。肉厚の花は陶器のようで「ピンクポーセリンリリー」の別名もあります。属名のアルピニアは16世紀のイタリアの医師、植物学者のプロスペロアルピーニへの献名です。沖縄では旧暦の3月2日を「月桃の日」として、現地での初夏の訪れを感じさせる植物の一つです。葉には防腐作用があり、沖縄では食材を包むのに利用されてきました。旧暦の12月8日に神仏に供えられる厄除け菓子の「ムーチー」(鬼餅)は、餅を月桃の葉で包んだものです。その他にも沖縄の祝い菓子である「のー饅頭」は、粒あん饅頭を月桃の葉で蒸しあげたもので食紅で「の」の字が書かれています。月桃植物は地下茎でよく伸び、地上に高さ2〜3mほどの偽茎を立て、硬くツヤのある楕円形の葉をつけます。葉の形はショウガの葉に良く似ており、特有の芳香があり、根茎にもショウガのような香りがあります。5〜6月頃に蕾を付け、釣鐘のような形の白い花を咲かせます。花の先端は桃色、唇弁は黄色で、爽やかな芳香があります。花姿が美しいので観葉植物にもなり、秋に赤茶色の卵型の実がなります。月桃は種子、花、果実、葉、根茎のすべてが利用される有用植物で中国、ベトナム、ブラジルでも民間療法に用いられてきました。健康長寿で知られる沖縄では、琉球大学にて月桃の抗老化や抗ガンに関する研究が行われています。月桃の種子を煎じたお茶はスパイシーな風味で健胃や整腸作用があるとされ、煮出すと赤い色になります。ティーにはポリフェノールが豊富に含まれ、血圧降下や肝臓、心臓、血管などの保護が期待できます。月桃の葉からは水蒸気蒸留法で月桃精油やハイドロゾルが抽出されます。茎、根茎、花にも精油が含まれていますが、葉部分に最も多く含まれています。精油は1,8-シネオールとテルピネン-4-オールが主成分でティートリーやショウガを想わせる香りのなかにやや甘さが感じられます。月桃のハイドロゾルはローションなどのスキンケア製品に利用されています。 《月桃精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:抗菌、静真菌、抗炎症、鎮静、昆虫忌避 心への作用:心を穏やかにして気持ちを鎮めます。深い呼吸を助け、不安や緊張をほどきます。 ヒーリングの作用:さまよい出ている意識を中心に戻すのに役立ちます。 キーワード:バランス感覚、深呼吸、執着の断ち切り 相性の良い精油:レモングラス、ゼラニウム、シトロネラ、パルマローザ、ローズウッド、パインスコッチ、スプリュース 《月桃精油》を使ったホームケアの方法 ◆虫除けに
《月桃》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:葉、種子 ハーブの成分:ポリフェノール、ミネラル 一般的なハーブに期待される作用:抗酸化、抗炎症、抗菌、鎮静 ハーブティーブレンド:ルイボス、レモングラス、麦茶、玄米茶 ハーブティーの浸出時間:5分 ハーブティーの味:ややスパイシーな香りと味 《月桃》ドライハーブの使い方 ◆成人病予防、健康増進に
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