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精油とハーブのプロフィール事典《ヘチマ Egyptian cucumber》
![]() 英名:Egyptian cucumber ![]() ヘチマは、熱帯アジアを原産とするウリ科のつる性一年草です。別名「糸瓜」(イトウリ、シカ)、「トウリ」とも呼ばれています。江戸時代初期に日本に渡来し、糸瓜の名前は果実を乾燥させると繊維が糸状になることに由来しています。さらに、その名前が訛って「トウリ」となり、「いろは歌」で「と」が「へ」と「ち」の間にあるので「へち間」と呼ばれるようになりました。英名は「エジプシャンキューカンバー」、「スポンジゴード」、「ディッシュゴード」(ゴードは瓜類の総称)などの名で呼ばれています。プランターでも植えることが出来、ヘチマ棚を作ると「緑のカーテン」になり、涼を届けます。ヘチマはつる(茎)を巻き付けることができないので巻きひげを伸ばしてからみつき、成長します。ザラザラした大きな葉を付け、9月〜11月頃に雄花と雌花がある黄色い花を咲かせます。果実はキュウリに似た形で長さ20〜60cmほどです。生の果実を輪切りにして煎じたものには鎮咳、去痰、利尿などの作用があり、民間療法で用いられてきました。その他にも、若い果実は食用になり、成熟果実の繊維は垢すり用の「ヘチマタワシ」になります。茎からはヘチマ水(天羅水、てんらすい)が取れ、化粧水やパックに利用出来ます。江戸時代にはヘチマ水は「美人水」といわれ、江戸城の大奥女中たちが整肌化粧水として使ってきました。ヘチマ水にはルシオサイドという特有のサポニンが含まれ、皮膚軟化や皮膚細胞の新陳代謝促進が期待できます。へチマ水の採取は地面から40cmほどのところで、つる(茎)を切り、切り口を瓶に挿し込んで瓶の口を綿栓で覆い、根の方から押し上げられた水分を集めて取り出します。ヘチマ水の収穫は植物が水を吸い上げる力が大きい秋の満月が最もふさわしいとされています。ヘチマ水は腐敗しやすいので保存には煮沸して冷ました後に無水エタノールかグレープフルーツシード抽出物を加えます。
ハーブの使用部位:果実(食用)、茎の汁(ヘチマ水)、果実の繊維(ヘチマタワシ)
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